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"或旧友へ送る手記"、ジュリーニ、"ライン"

2013.03.10 - シューマン

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シューマン:交響曲第3番 ジュリーニ指揮 フィルハーモニア管弦楽団




芥川龍之介の「或旧友へ送る手記」を読む。

これは彼の遺書とされている作品。
直近の2年ばかりは死ぬことばかりを考えていたという。ドイツの哲学者マインレンデル(マインレンダー)に影響を受けたと書かれている。この哲学者は「死の哲学」を記したことで有名であり、学生時代に読んだ入門書に紹介されていたのを覚えている。この哲学者、興味はあるが読んだことはない。
さて、芥川はこの作品のなかで、どういう死に方がいいのかを語っている。
縊死や溺死、轢死には「美的嫌悪」を感じて、まずNG。ピストルやナイフは手が震えて失敗する可能性が高い。ビルのうえから飛び降りるのも見苦しい。といった消去法の結果、彼は服毒自殺を選んだ。睡眠薬の多量摂取が原因だという説が強い。

ただ、現在使用されている睡眠導入剤は安全なので、大量に飲んでもまず死ぬことはできないらしいのでご注意。











ジュリーニの指揮でシューマンの「ライン交響曲」を聴く。

「ライン」といえば、ジュリーニがロス・フィルを振った録音がマイ・ベストだが、最初の録音であるこちらもいい。
基本的なアプローチは新盤と同様であり、テンポも表情もよく似ている。夏の陽光のような輝かしい響きも。
こちらのほうは、録音の古さがあったり、オケのアンサンブルが全体的にささくれだっていたり(録音の古さに付随していると思うのだが)、若干力みがあるかな。逆を言えば元気があるということだけど。

木管楽器のよく歌うところはジュリーニらしくて素晴らしい。あと終楽章の出だしがレガートで入るところがステキだ。これは新盤も同様であるが、若いころからここに拘っていたのだなあと思うと、感慨もひとしおなのだった。



1958年6月、ロンドン、キングズウェイ・ホールでの録音。














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Comment

ジュリーニもいいですね! - Yuniko

ポンコツスクーター様、こんばんは。
ジュリーニの「ライン」は未聴ですが、先日「ジュリーニ・イン・アメリカ Vol.2~シカゴ響編~」というBOXを購入し、現在鑑賞中です。このVol.1が「ロス・フィル編」。その中に「ライン」の新盤がありましたね。
ジュリーニは好きな指揮者の一人です。「グレイト」「ドヴォ8」「新世界より」「展覧会の絵」は、ジュリーニ&シカゴ響の録音が、私にとっての初LPでした。派手な効果や大音響で攻めてくる指揮者ではないですが、まずシカゴ響の完璧さに惹かれ、続いてがっしりとした構築の中に歌心にあふれるジュリーニの音楽作りに魅了されました。
CDで聴き直すと、LPと比べてやや重量感が減ったような気がしますが、それでもジュリーニの音楽性が伝わってきます。「ロス・フィル編」もたぶん購入することになるでしょう。

DGからアバドの「シンフォニー・エディション」が発売になるようです。ついでに(と言っては失礼ですが)DG(とDecca)は「マゼール・エディション」も発売してくれないかな・・・・と思っています。
2013.03.10 Sun 22:32 [ Edit ]

ジュリーニはいいです! - 管理人:芳野達司

Yunikoさん、こんばんは。

私はVol.1が「ロス・フィル編」を昨年だかに購入し、楽しみました。シカゴ響編はほとんどダブりなので見送ってしまいました。「グレイト」「ドヴォ8」「新世界より」「展覧会の絵」、いいですねえ。あとマーラー9や「未完成」もよいです。これはEMIですがブルックナー9も素晴らしいです。
シカゴ響の完璧さというと当時彼は首席客演指揮者だったのですが、ショルティが振る時よりもむしろ完璧さが表面に出ていたような気がします。
「ロス・フィル編」、お勧めです。

DG(とDecca)は「マゼール・エディション」、まったく同感です。いつかは発売してくれることを祈るばかりです。
2013.03.11 18:12

無題 - kawazukoyoshi

今日は。
私はシューマンの曲は、少し、敬遠なのです。
どうしてか、狂気を感じてしまって、自分が狂うのが恐ろしいのかもしれません。死は、怖くないのですが、狂うことは、どうにもならない気がします。
おかしいでしょ。
私には、シューマンの曲からは、狂気しか感じられないというのも困ったものです。
はは
でも
今日もスマイル
2013.03.14 Thu 15:27 [ Edit ]

シューマンの狂気 - 管理人:芳野達司

kawazukoyoshiさん、こんにちは。

確かに、シューマンの曲には狂気が宿っているのを感じますね。チェロ協奏曲、交響曲2番、「女の愛と生涯」などなど。
ずっとつきあっていると、なんだか危ない気持ちになってきます。
ですので、危険な魅力にひかれるものの、ほどほどに聴いています。
2013.03.15 15:51
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