シューベルト ピアノ五重奏曲「鱒」 ナッシュ・アンサンブル
和菓子は基本的に苦手なのだが、「かもめの玉子」は例外。
卵の殻をかたどったクリームと、なかの白餡との相性が絶妙。お茶はもちろん、ワインやウィスキーにも良く合う。
陸前高田での法要に行った義母からの、岩手みやげ。
もちろん(!?)仙台の牛タンも頂いた。
ありがたいことである。

というわけで、玉子をモソモソ食べながら「鱒」を聴いている。
ナッシュ・アンサンブルという名は、サン・サーンスの室内楽曲集を出している団体、ということで知っている。
前々から気になっているのだが、まだ入手していない。
縁なのである。何かのタイミングで買うかもしれない一方、もう聴く機会はないのかもしれない。そのくらいの印象ということでもある。
そういうことを片隅においていたら、意外なところでシューベルトを廉価で見つけたので、それを先に聴いちゃったという次第。
なんといっても有名曲であるし、リヒテル、ブレンデル、ゼルキン(父子)、カーゾン、ギレリスなんていう大御所たちが手にかけている。いわゆる「手あかにまみれた」曲といえるかも知れない。だから、大御所たちと比べたらどうなんだろうという危惧があったが、それは不要だった。
どの楽器も均等の強さで鳴っているように感じられる。当たりは柔らかくて、ふっくらしている。それはもしかしたら、上等な握り寿司のシャリのようなものなのじゃないかと踏んでいる。
さわやかな、いい演奏である。
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