忍者ブログ

"人生ぐるぐる"、ミュンヒンガー、"ホルベルク組曲"

2016.10.09 - グリーグ

ma



O・ヘンリー(小川高義訳)の「人生ぐるぐる」を読む。

治安判事の事務所に、男女がやってくる。離婚をしたいので調停をしてくれという。規定では、調停料が必要だ。男は、なけなしの5ドルを判事に支払う。女は突然、扶養料が欲しいと言いだす。いくら必要かと訊くと、5ドルもあればいい、と。男はすでにスッカラカンなので、明日までになんとかすると云い、その場はお開きになる。
判事は帰り道、強盗に遭遇する。手持ちの5ドルを差し上げると、ほうほうの体で家路に着く。
翌日。男は5ドルをしっかり握ってやってきた。不審に思った判事の行動は。。

ヘンリーらしい、苦みの効いた笑いのある、ショート・ストーリー。






 
ミュンヒンガー指揮シュトゥットガルト室内管弦楽団の演奏で、グリーグの「ホルベルク組曲」を聴く(1956年11月、ジュネーヴ、ヴィクトリア・ホールでの録音)。

ミュンヒンガーによるロマン派音楽の演奏は比較的珍しいのではないかと思う。このCDには、他にドヴォルザーク、スーク、ヴォルフが入っているけれど、録音年代がマチマチだし、収録時間も長いから、LP発売当初はバラだったのではないか。

「ホルベルク組曲」は好きな曲。そう頻繁には聴かないが、たまに耳にすると虜になる。弦楽だけで奏されるメロディーの数々は、いかにも北欧情緒たっぷりで、幻想的。ああ、こういう世界もあるのだなあ(遠い目)。
ミュンヒンガーは、エッジのきいたリードをきかせて、闊達な演奏を繰り広げる。特に「エアー」における哀しみは、風が松の枝を吹き抜けるように鮮烈。

全体を通して、甘さ控えめのビターなグリーグと言える。










ma
 
屋根の上のパーティ。








PR
   Comment(0)    ▲ENTRY-TOP

Comment

コメントタイトル:
投稿者名:
Mail:
URL:
投稿内容:
Password: ※1
Secret: 管理者にだけ表示を許可する※2
※1 パスワードを設定するとご自分が投稿した記事を編集することができます。
※2 チェックを入れると管理者のみが見ることのできるメッセージが送れます。
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
ポチっとお願いします(´_`\)  ↓ ↓ ↓
最新コメント
カッチェン、フロマン、ブラームス"ピアノ協奏曲2番" from:Yoshimi
-11/16(Thu) -
フルニエ、フィルクスニー、ブラームス"1番" from:老究の散策クラシック限定篇
-03/18(Sat) -
ゼルキン、オーマンディ、ブラームス"1番" from:老究の散策クラシック限定篇
-02/20(Mon) -
ゼルキン、オーマンディ、ブラームス"1番" from:“スケルツォ倶楽部”発起人
-02/20(Mon) -
古典四重奏団、ベートーヴェン、15,13"大フーガ" from:老究の散策クラシック限定篇
-10/30(Sun) -
最新TB
カテゴリー