R.シュトラウス「ドン・ファン」 アンタル・ドラティ指揮デトロイト響
ドラティの「ドン・ファン」、発売当初に図書館でLPを借りて聴いたはずだが、どんな演奏だったか記憶にない。
それは30年近くも前のことだし、当時は若かったからなんでも吸収しやすいとはいえ、ところかまわずなんでも聴いていたから、ひとつひとつの演奏をそんなに覚えていない。もっとも、覚えていないからといって悪い演奏だったとはいい切れない。大人になって面白く感じる演奏もあるものだ。逆もまたあるけれど。
その中で、ドラティがデトロイトと収録したものは比較的覚えているほうだ。なにしろあの時代は飛ぶ鳥を落とす勢いの指揮者のひとりだったし、メリハリをきっちりとつけたスタイルがわかりやすいということもある。
そういうことを思い出しつつ、久しぶりにドラティが華やかなオーケストラ曲を指揮をした演奏をぶちかましたくなって、この演奏をじつに久々に聴いてみる。
結論から言えば、これは相当にいい演奏だ。名演といっていいと思う。
デトロイトのキレのある技量はいつも通り冴えわたっているし、ところどころに見られるアクセントの強弱の味付けが気が利いていて心地よい。軽やかな佇まいのなかになにげなく遊び心を加えているところ、なんとも堂に入っている。
ドラティの多くの録音のなかで(もちろん全部きいたわけではないのだけど)、これはとくに素晴らしい出来なのじゃないかと想像する。
1980年6月の録音。
今週いっぱい休みであるが毎日家でゴロゴロしているのもアレなので、温泉に行ってみる。

八高線。
これに乗りたいがために、小旅行というと群馬方面に足が向いてしまうのだ。

伊香保温泉の石段。
朝9時すぎなのに誰もいない。
温泉街の仕事は夜なのだ。

石段の頂上にある神社。
ここにたどり着く頃には、太ももが笑っている。

上から。

旅館の食事は開始時間が早いのが難だと昔は思っていた。
酒を呑み、本を読みつつ早寝を決め込む。

上越線。
相変わらず緑と橙のコントラストが絶妙。
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