忍者ブログ

クリヴィヌ、"シェエラザード"

2013.08.03 - R・コルサコフ

ma




クリヴィヌの指揮でR・コルサコフ「シェエラザード」を聴く。

ときに爆演を繰り広げるこの指揮者だが、ここではまっとうで比較的おとなしい。全部直球勝負のオーソドックス演奏である。
激しい場面ではパワフルに、静かなところではしっとりと、表情を巧みに描き分けている。
フィルハーモニア管は好調。合奏のマッシヴな重みとソロの巧みさ、そして煌びやかな色彩感。さすがの腕前。

そしてカントロフのヴァイオリン。なんとも玄妙で、抒情味に溢れたヴァイオリン。
この曲であえてコンマス以外のヴァイオリニストを持ってくる意図が聴く前はわからなかったが、聴いて納得である。すばらしい存在感。格が違う。
これは、「シェエラザード」の録音史上に残るソロであろう。




エマニュエル・クリヴィヌ指揮
フィルハーモニア管弦楽団
ジャン=ジャック・カントロフ(ヴァイオリン)



1989年4月、ロンドン、オール・セインツ・トゥーティング教会での録音。































PR
   Comment(0)    ▲ENTRY-TOP

Comment

コメントタイトル:
投稿者名:
Mail:
URL:
投稿内容:
Password: ※1
Secret: 管理者にだけ表示を許可する※2
※1 パスワードを設定するとご自分が投稿した記事を編集することができます。
※2 チェックを入れると管理者のみが見ることのできるメッセージが送れます。
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
ポチっとお願いします(´_`\)  ↓ ↓ ↓
最新コメント
カッチェン、フロマン、ブラームス"ピアノ協奏曲2番" from:Yoshimi
-11/16(Thu) -
フルニエ、フィルクスニー、ブラームス"1番" from:老究の散策クラシック限定篇
-03/18(Sat) -
ゼルキン、オーマンディ、ブラームス"1番" from:老究の散策クラシック限定篇
-02/20(Mon) -
ゼルキン、オーマンディ、ブラームス"1番" from:“スケルツォ倶楽部”発起人
-02/20(Mon) -
古典四重奏団、ベートーヴェン、15,13"大フーガ" from:老究の散策クラシック限定篇
-10/30(Sun) -
最新TB
カテゴリー