日曜日はブラームスの歌曲(サントリーホール、ブルーローズ)。
レジェンド・小林道夫さんのピアノを聴きに足を運んだ次第。
演目は、「愛の歌」、歌曲集、そして「新愛の歌」。愛の歌は吉田秀和の「LP300選」に選出されているので知っていますが、楽しくて、甘い音楽。とても機嫌のいいブラームス。当時のサロンでもてはやされたのではないかな?
でも、この日もっとも痺れたのは、テノールとピアノによる「歌の調べのように」。ブラームス晩年期のものであり、諦念とも言うべき味わいが滲み出るいっぽう、学生の恋みたいにイキリ立っている風もある曲です。それに対しテノールは照れることなく剛腕でぶつかり、ピアノは沈着にどっしりと受け止める。大きな手ごたえのある、数分間でした。
このコンサートも、長く記憶に残りそうです。
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