順不動。
「ニシノユキヒコの恋と冒険」
川上弘美
女たらしの人生を女の視点から描いていて愉快。
「死ねばいいのに」
京極夏彦
ニートの男の鋭い人物批評が面白い。
「冬のフロスト」
R・D・ウィングフィールド(芹澤恵訳)
下品なジョークと行き当たりばったりの捜査が相変わらず痛快。
「ここまで見えた宇宙の神秘」
野本陽代
ハッブル宇宙望遠鏡、すばる望遠鏡がとらえた宇宙の素晴らしい写真。
「神様」
川上弘美
女と熊との切ない恋物語。
「珈琲屋の人々」
池永陽
古き良き商店街の人情が懐かしい。
「鉄鼠の檻」
京極夏彦
トリックもさることながら、人物描写が生々しい。
「初秋」
ロバート・B・パーカー(菊池光訳)
マッチョでキレ者の探偵の優しさにうたれる。
「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」
村上春樹
昔の友達に会いたくなる。
「趣味は何ですか?」
高橋秀実
何に対しても懐疑的な筆者の生温かい視線がいい。
インド洋に沈む太陽。