忍者ブログ

レヴァイン、ヴェルディ、"ナブッコ"

2018.08.29 - ヴェルディ

ma



レヴァイン指揮、モシンスキーの演出、メトロポリタン歌劇場・他の演奏で、ヴェルディの「ナブッコ」を視聴しました(2001年4月、ニューヨーク、メトロポリタン歌劇場でのライヴ)。

「ナブッコ」はヴェルディにとって3作目にして初めて大成功を勝ち得た出世作として有名です。舞台は紀元前6世紀のバビロニアとエルサレムで、ふたつの国の諍いと和解を描いています。オペラのお話はみょうちくりんなものが多いですがこれもそうで、最後まで感情移入できずにいました。
での歌とオーケストラはいい。ヴェルディの若書きとは言え、というか若書きだからこその勢いを感じないわけにいきません。
とりわけ、アビガイッレを演じたグレギーナはよかった。声の艶、伸びのある息づかいは非の打ちどころがないし声量もたっぷり、激しい恨みと野心を持った女を力強く演じています。
ザッカリア役のレイミーもなかなか。エルサレムの苦悩を一身に背負ったような野太い声は、心に響きました。
ポンス、ホワイト、ジョーンズの面々はそつなくこなしていたとの印象。

レヴァインのオーケストラは好調。歯切れの良さは初冬の快晴の空の如く。瑞々しさも湛えていて、文句のつけどころがありません。
モシンスキーの演出は、豪華だけれどもオーソドックスなものだと感じました。

「行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って」は有名な合唱曲だし、この公演でもアンコールされているのだけど、そんなにピンとこないんだよな。好きな方からは顰蹙を買うかもしれないけれど。。



フアン・ポンス(バリトン:ナブッコ)
マリア・グレギーナ(ソプラノ:アビガイッレ)
ウェンディ・ホワイト(ソプラノ:フェネーナ)
グィン・ヒューズ・ジョーンズ(テノール:イズマエーレ)
サミュエル・レイミー(バス:ザッカリア)、他
メトロポリタン歌劇場管弦楽団・合唱団














PR
   Comment(0)    ▲ENTRY-TOP

Comment

コメントタイトル:
投稿者名:
Mail:
URL:
投稿内容:
Password: ※1
Secret: 管理者にだけ表示を許可する※2
※1 パスワードを設定するとご自分が投稿した記事を編集することができます。
※2 チェックを入れると管理者のみが見ることのできるメッセージが送れます。
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
ポチっとお願いします(´_`\)  ↓ ↓ ↓
最新コメント
カッチェン、フロマン、ブラームス"ピアノ協奏曲2番" from:Yoshimi
-11/16(Thu) -
フルニエ、フィルクスニー、ブラームス"1番" from:老究の散策クラシック限定篇
-03/18(Sat) -
ゼルキン、オーマンディ、ブラームス"1番" from:老究の散策クラシック限定篇
-02/20(Mon) -
ゼルキン、オーマンディ、ブラームス"1番" from:“スケルツォ倶楽部”発起人
-02/20(Mon) -
古典四重奏団、ベートーヴェン、15,13"大フーガ" from:老究の散策クラシック限定篇
-10/30(Sun) -
最新TB
カテゴリー