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モーツァルト 交響曲集 ベーム指揮 ウイーン・フィル
いつのまにか阪神が首位。もし、このままいけば、一昨年以来、2年ぶりの優勝ということになる。
ただ、首位から3位まで1.5ゲーム差しかないのでまだまだわからない。それにしても、今期は両リーグとも突出して強いチームがないのは、クライマックス・シリーズ導入の影響が強いと思わざるをえないところだ。
あたかも3位に入ることがペナント・レースのゴールみたいな雰囲気に満ちている。3位以内にはいる算段ができれば、あとは短期決戦に備えればいい、といったところか。
よくいえば3者の力が均衡した戦いとも言えるが、弛緩していると見えなくもない。
プロ野球がもうひとつ盛り上がらないのは、いろいろな要因があるのだろうけど、こうしたことも原因なのかも…。
ベームのアイネ・クライネは、まずゆっくりとしたテンポがいい。ウイーン・フィルの弦楽の楽しさを満喫できる。密度の濃い、木の香りのする音を聴くことができる。
音の味わいということでは、戦前にワルターやクラウスやフルトヴェングラーとやったものが素晴らしいことは言うまでもないけど、70年代にしてこの音が残っていることを確認するのに、この演奏はふさわしい。
テンポのゆっくりさは、最終楽章に極まれる。ズッコケそうになるくらい遅い。それはクナッパーツブッシュが演奏したベートーヴェンを連想させるけれど、あれほどのケレン味は感じない。わざとらしさはないように思う。たぶん、ここでは指揮者は至ってマジメに演奏していることだろう。
テンポを遅くすればスケールが大きくなるということが往々にしてあるけれど、ここでも例外ではない。実におおらかで大きいモーツァルトだ。アイネ・クライネでスケールの大きさを強調してどうなるのだということはあるにせよ、なんというか、不思議な落ち着きを感じさせるモーツァルトで、これはなかなか。
巨匠ならではの技を感じないではいられない面白い演奏であった。PR
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