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モーツァルト ピアノ協奏曲24,25番 アンダ(Pf、指揮) ザルツブルク・モーツァルテウム管
いがらしみきお「ぼのぼの」27,28巻を読了。絵が荒れてきている。これが味といえばそうかも知れないが、その反面、動物たちの可愛らしさが少しばかり失われているようだ。とぼけた哲学的味わいは健在。
司馬遼太郎の「坂の上の雲」1巻を読了。明治初期から中期にかけて、軍人として生きたヒトたちの話。かなり頻繁に登場する作者のウンチクがすごい。でも時折うるさくも感じる。
ゲザ・アンダというピアニストは、とうとう巨匠と呼ばれなかった。実力はあるのに、いろいろな意味で派手さがないのが理由だろう。50歳代半ばという若さで世を去ったということもある。
そういう意味では、ワルター・クリーンやイェルク・デムスと共通するかも知れない。
実力派だけど地味。そんな印象をこのピアニストから受ける。
残されている録音から、彼のレパートリーはショパン、ブラームス、バルトーク、モーツァルトというところが中心だということがわかるが、私的にはモーツァルトの協奏曲に止めを刺すという感じだ。
60年代にDGに入れた全集が有名であり、今でも聴き継がれていて、名盤の誉れ高い。その後70年代にもウイーン饗と録音しているので、彼は余程モーツァルトのコンチェルトに傾倒していたのだろう。
今日は、DGの録音で24番を聴く。
これは、モーツァルトが短調で書いたもうひとつの曲という位置づけになるが、20番のような悲劇的慟哭は少なく、さっぱりしているところがいい。バッハの短調のように、毅然とした佇まいがある。
アンダのピアノは、ケレン味なく淡々と進む。テンポはいつもやや速めで、過度な思い入れのない弾きぶりだ。でも、モーツァルトで連想する、軽やかさ、天に昇るような軽やかさ、これを最も感じさせてくれるのがアンダのピアノなのだ。極端に言えば、片手間で弾いているような、そんななにげなさ。本当は、推敲に推敲を重ねている演奏なのだろうが、それを微塵も感じさせない自然体の浮揚感。アンダの魅力はこれだと思う。PR
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