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「フィガロの結婚」 全曲聴き通し計画(その二)

2006.06.15 - モーツァルト
小林秀雄
小林秀雄(宴会?ではなさそう)


小生は、オペラをあまり聴かない。

とくにイタリアものはさっぱりだ。
ヴェルディやプッチーニのいくつかは聴いたことがあるが、
ベルリーニ、ドニゼッティあたりは、全曲を聴いたことがないと
自信をもって断言できちゃうのだ。

それは、老後の楽しみにとってあるからである。
というのは冗談で、今のジンセイのペースでゆくと、彼らの
オペラを一生聴くことはないかも知れない。
先のことはわからないが。

それにくらべれば、ドイツ物は比較的聴いているほう。

ワーグナーの主要作は、ほぼ聴いた。
毎年末にバイロイト音楽祭を放送しているのが大きい。
R・シュトラウスは、ほとんどアウト。
いつだったか、カラヤンの「薔薇の騎士」をヴィデオに録ったが、
放置状態である。
モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」と「魔笛」は好きだ。
「コシ・ファン・トゥッテ」のCDはクイケン指揮のものを数年前
に聴いたが、途中でなにか用事を始めてしまって挫折。
以来、棚に眠りっぱなしである。
「フィガロの結婚」は、昔、E・クライバーのLP盤を買った
のだが、裏返したり取り替えたり歌詞対訳読んだりとあまりに
忙しい(?!)ので、たまに、部分的にしか聴いていなかったはずだ。
これは実家のどこかに埋もれてしまっている。

いろいろな著作に記載されている「フィガロの結婚」についての
高評価は、「オペラ」というくくりを超越して、「モーツァルト」
あるいは「クラシック音楽」に対しての評価であるように感じるのだ。
そういうこともあって、「フィガロ」を楽しく聴くようにならねば
いかんと、なかば意地になっている次第である。


「フィガロ」についての本を漁っていたら、こういう文をみつけた。

「彼の歌劇は器楽的である。さらに言えば、彼の音楽は、声帯による
振動も木管による振動も、等価と感ずるところで発想されている。
彼の室内楽でヴァイオリンとヴィオラとが対話するように、『フィガロ』
のスザンナが演技しない時には、ヴァイオリンが代わりに歌うのである」
  ※小林秀雄「モオツァルト」より

歌詞を音楽の抑揚のひとつとしてとらえる、ということか。
小生もドイツ・リートを聴くときの多くは、そうしている。
このような理屈であれば歌詞はさして重要でない、というようにも
読み取れる。
こういうものもある。

「音楽好きの方の中にも、『フィガロ』では、歌だけでなく、
レチタティーヴォも大体何をいっているところか見当のつく方が
少なくない段階まできたろう。そこを、もう一歩進めて、
レチタティーヴォのイタリア語の、少なくとも、その中の要所要所で
かなめとなる単語を、意味としてではなくて、音としてきいて、
ピンと来るところまで、ゆくことはできない相談だろうか。
めんどう臭いかも知れないが、ちょっとやってみたらどうだろう。
そうすると、このオペラのおもしろ味は、少なくとも十倍になる」
  ※吉田秀和「この1枚」より

吉田秀和
吉田秀和

小林説を噛み砕いた言い方ともいえる。
なるほど。
必ずしもイタリア語をわかる必要はないが、要は「フィガロ」を
聴き込みなされ、ということと理解した。


というわけで、CDに挑戦。
まずは、ハイライト版。

歌手は、ファン・ダム、ポップ、ライモンディ、バルツァなど。
マリナー指揮アカデミー・オブ・ST・マーティン・イン・ザ・フィールズ。

メンバーに不足はない。
しかし、この楽団名、誰かうまく翻訳してくれないものか?


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Comment

無題 - Niklaus Vogel

吉田さん、こんばんは!
クイケンの「コシ」、次回採り上げようと思っていた録音でした。やっぱり、途中で投げ出してしまいますよね!
部分として美しく、全体としてつまらない…。
クイケンによるダ・ポンテ三部作では、一番最初の録音となる「コシ」よりも、その次の「ドン」、そして「ドン」よりも最後の「フィガロ」が最も愉しめました。
日記に書こうと思っていたことを書いてしまったので、予定を変更します(笑)。
2006.06.16 Fri 01:16 URL [ Edit ]

無題 - 吉田

Niklaus Vogelさん、こんばんは!
コメントありがとうございます。
「コシ」は輸入盤だったので対訳がついていないのが痛かったかも。かりにあっても最後まで聴き通す自信はありませんが(笑
ダ・ポンテのシリーズ、ぜひNiklausさんのブログでご紹介ください。購入すべきはベームかジュリーニか、はたまたクイケンか。楽しみにしております。
2006.06.16 Fri 01:52 URL [ Edit ]

無題 - mozart1889

マリナー盤は大好きです。若々しいフィガロで、颯爽と気持ちいいんです。ポップのファンとしては、この伯爵夫人は絶品だと思っています。年増女ではない、まだ若い色気の残る歌唱は、いつ聴いても素晴らしいと思います。
2006.06.16 Fri 18:07 URL [ Edit ]

無題 - 吉田

mozart1889さん、こんばんは!
TBありがとうございます。参考になります。
マリナー盤、聴きました。明日にはトンデモ感想を記事にできるかと…。
実は私もポップを好きです。
クラシック界のA・ヘップバーンとも言うべき
可愛らしい容姿と声が。
少し前に貴ブログに掲載されたベーム含めて、全曲盤の検討をしています。
2006.06.16 Fri 21:46 URL [ Edit ]

無題 - Niklaus Vogel

吉田さん、こんばんは!度々お邪魔します。
けっきょく日記に書きました(笑)。「フィガロ」を苦手とする私としては、初心者用の「分かりやすい」演奏が好きです。
ベームとジュリーニの商用録音は10年以上も前に少し聞きかじったですが、「フィガロ」上級者用の録音であると思いました。充分に練り上げられており、あまりに大人の演奏で、私には高尚過ぎました。
2006.06.16 Fri 22:40 URL [ Edit ]

無題 - 吉田

Niklaus Vogelさん、こんにちは!
TBありがとうございます。拝見しました。
『「フィガロの結婚」も3枚組みで税込み1,680円』おお、これは魅力的ですね!
内容も、なかなかの高評価と読み取れました。
購入リストに入れさせて頂きます。
『ショルティとフリッチャイに次ぐお気に入り』やはり、この2人もいいですか。
初心者の私としてはここらあたりで…もう少し、迷ってみます(笑)。
2006.06.17 Sat 11:01 URL [ Edit ]
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暖かい朝でした。そして、春の雨。 蕭々と降る雨は、春の息吹でしょう。 さて、最近、オペラを聴くのは抜粋盤ばかり。 長い時間、ステレオの前に坐っていられないのと、聴き始めても途中寝てしまうことが多いのと・・・・・(^^ゞ。 大好きなモーツァルトの歌劇『フィガロの結婚』も抜粋盤で。 ネヴィル・マリナー指揮、アカデミー室内管とアンブロジアン・オペラ合唱団の演奏。 合唱指揮はジョン・マッカーシー。ハープシコード演奏ジョン・コンスタブルミット。 1985年のフィリップス録音。 発売当時は...
クラシック音楽のひとりごと 2006.06.16   18:08

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音楽鑑賞雑記帳 2006.06.16   22:35
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