忍者ブログ

ビシュコフ、メンデルスゾーン、"スコットランド"

2017.08.18 - メンデルスゾーン

ma




ビシュコフ指揮ロンドン・フィルの演奏で、メンデルスゾーンの交響曲3番「スコットランド」を再び聴きました(1986年12月、ロンドン、トゥーティングでの録音)。



ロンドン・フィルは、初めて聴いた海外のオーケストラ。1980年にショルティの指揮で、「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲が鳴ったときの、ホール全体を包み込むような馥郁たる香りは、一生忘れることができないでしょう。

若きビシュコフがリードをしたこのディスクでも、その一旦を垣間見る(聴く?)ことができます。
弦楽器は、しなやかであり、弾力があります。それは1、3楽章において、とりわけ顕著。適度な湿り気を帯びているところは、あたかも濡れた瞳のよう。そして、ときおりみせるポルタメントは、零れ落ちる涙。
木管楽器は、2楽章で活躍するわけですが、ふくよかなファゴットと鮮烈なオーボエ、クラリネットを聴くことができます。
ビシュコフの硬軟織り交ぜた指揮は、生まれたての若芽のようにいきいきしています。デリカシーにも事欠かない。

「スコットランド」の名盤のひとつに挙げたいディスクです。








ma
 
パースのビッグムーン。













PR
   Comment(0)    ▲ENTRY-TOP

Comment

コメントタイトル:
投稿者名:
Mail:
URL:
投稿内容:
Password: ※1
Secret: 管理者にだけ表示を許可する※2
※1 パスワードを設定するとご自分が投稿した記事を編集することができます。
※2 チェックを入れると管理者のみが見ることのできるメッセージが送れます。
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
ポチっとお願いします(´_`\)  ↓ ↓ ↓
最新コメント
カッチェン、フロマン、ブラームス"ピアノ協奏曲2番" from:Yoshimi
-11/16(Thu) -
フルニエ、フィルクスニー、ブラームス"1番" from:老究の散策クラシック限定篇
-03/18(Sat) -
ゼルキン、オーマンディ、ブラームス"1番" from:老究の散策クラシック限定篇
-02/20(Mon) -
ゼルキン、オーマンディ、ブラームス"1番" from:“スケルツォ倶楽部”発起人
-02/20(Mon) -
古典四重奏団、ベートーヴェン、15,13"大フーガ" from:老究の散策クラシック限定篇
-10/30(Sun) -
最新TB
カテゴリー