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カッチェン、ベートーヴェン、"皇帝"

2017.07.30 - ベートーヴェン

ma




ジュリアス・カッチェンのピアノ、ピエロ・ガンバ指揮ロンドン交響楽団の演奏で、ベートーヴェンのピアノ協奏曲5番「皇帝」を聴きました(1963年12月の録音)。


これは推進力の強い演奏。ピアノもオケも溌剌としています。

まず、冒頭のカデンツァが素晴らしい。音が粒だっているに加え、冬の星空のように煌めいています。適度な重みを保ちつつ、躍動感に溢れている。
その後もカッチェンは好調、いくぶん速めのテンポでもって、ぐいぐいと力強く進んでいきます。フォルテッシモでも音はまったく濁らないばかりか、むしろ柔らかみを増しています。
彼のソノリティは、ブラームスにしろ、このベートーヴェンにしろ、丸い。それに気持ちの良いスピード感が相俟っているところが、カッチェンの魅力だと思います。

ガンバの指揮はイキがよくって、メリハリがよくついている。1楽章の激しいところではホルンを炸裂させ、低弦をゴリゴリと鳴らせていたり、わりといきり立っています。そのいっぽう、おとなしい場面ではしっとりと丁寧に音を紡ぎあげている。2楽章の弱音器をつけた弦楽器がこよなく美しい。

この時期のロンドン交響楽団は状態がとてもいい。モントゥーの頃だろうか。










ma
 
パースのビッグムーン。














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Comment

カッチェンとガンバ - yoshimi

こんにちは。
カッチェンの音色は、線が太めで丸みがあって、しっかりとした力感・量感がしっかりあります。
体重を腕にかけて弾くのだそうで、強打せずともしっかりとした音が出るようです。

ガンバはカッチェンよりも10歳若く、この2人が組むとベートーヴェンに限らず、チャイコフスキーもグリーグも若者らしい力強く推進力のある演奏になっています。
ガンバの伴奏指揮では、カッチェンが思い通りに弾いているような自由さと勢いの良さを感じます。勢い余ってオケがついていけない時もありますが。

ガンバのプロフィールは面白いです。
1936年生まれのガンバは、指揮者では珍しい”神童”として、9歳の時にローマのオペラハウスで「運命」を指揮し(公開リハーサルだったようです)、1948年に英国デビュー。
ガンバのホームページによると、今までに36カ国300以上の都市で120のオケを指揮し、いまだ現役です。
録音もいろいろあるようですが、カッチェンとのデッカ録音が一番有名だと思います。
2017.08.01 Tue 12:15 URL [ Edit ]

まだ現役でしたか! - 管理人:芳野達司

yoshimiさん、こんにちは。
カッチェンの魅力については、おっしゃる通りと思います。
体重を腕にかけるといっても、実際には難しいことなのでしょうね。カッチェンの場合、強い音も難なく出ているように感じます。

ガンバという指揮者を初めて聴きました。神童だったのですね。まるでマゼールみたい。
このベートーヴェンの演奏は、大変勢いがいい。チャイコフスキーとグリーグも>ガンバはカッチェンよりも10歳若く、この2人が組むとベートーヴェンに限らず、チャイコフスキーもグリーグもガンバなのですね。面白い指揮者だと思いました♪
2017.08.01 13:39
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