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無呼吸症候群(その2)、デュトワ、聖セバスチャンの殉教

2012.01.22 - ドビュッシー

de


ドビュッシー「聖セバスチャンの殉教」 デュトワ指揮モントリオール交響楽団



無呼吸症候群(SAS)の治療方法はいくつかあるが、「CPAP」を使用するやりかたが主流らしい。これは「経鼻的持続陽圧呼吸療法」というもので、睡眠時に器具を着用することで治療するやり方だ。
こんなイメージ。


CPAP


鼻につけるマスクによって、空気が常に鼻に送られるので、無呼吸になりにくいということである。2度目の入院は、電極に加えて、このCPAPをつけての検査となった。
主治医曰く「あんたはなにも考えないで寝るだけだけだから、気楽にやりなさい、ホッホッホー」。
とはいえ、体中がんじがらめの状態であり、かつ鼻にスースーと空気が流れ込んでくるので、かなり違和感がある。このときは眠剤を増やしたので寝つきはよかったが、3時ころに目覚めてからは結局眠れずにいた。
借りたCPAPを入れたバッグを持って、ほうほうのていで帰宅したことは言うまでもない。

CPAP治療は毎日行うもので、基本的にはずっとやり続けなければならないものらしい。CPAPは病院からレンタルし、月に一度検診に行くことになる。
おいおいマジかよ。旅行や出張のときに機械を持ち歩く? いや、それはまだいい。飲み屋で知り合ったおネエちゃんとなにかありそうな場合とかには、どうすればいいのだろうか。まったくもってカッコウがつかないではないか。




そんな悩みを抱えつつ、デュトワのドビュッシーを聴く。
「聖セバスチャンの殉教」は、ローマ皇帝の親衛隊長を務めていたセバスチャンの殉教をテーマにした舞台音楽(そのままである)。
当初5時間を要する音楽であったらしいが、その長さが不評で、2時間程度に縮めた改定版も作られた。いま聴いているのは、さらにキャブレにより演奏会用に編集された組曲である。20分ちょっとの長さ。
ヒマなワタシは5時間でも聴けないわけではないが、ドビュッシーの舞台音楽は映像がないとなかなか厳しいものがあるので、このくらいがちょうどいいかもしれない。
演奏は軽やか。いかにもデュトワらしい。おフランスの匂いは薄いものの、清涼飲料水のようなノドごしが気持ちいい。


1989年10月、モントリオール、聖エスターシュ教会での録音。
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