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アンセルメのドビュッシー「夜想曲」

2010.12.04 - ドビュッシー
  
de

エルネスト・アンセルメ指揮 スイス・ロマンド管弦楽団・合唱団


高田純次の「人生の言い訳」を読む。
抱腹絶倒の名作「適当日記」から数年。またまた笑わせてくれるのか、大いに期待して読み始めたが、これはわりに神妙なエッセイだ。作者の半生をシリアスに語っているので笑いどころは少ない。ところどころ挟んでいる小ネタは照れ隠しのようだ。
「芸能界ではときどき、『天下をとってやる!』という凄い意気込みで、本当に登りつめる人がいるが、僕はそんなことを思ってみたこともない。かといって、『あの人の次はあの人』みたいなポジションにいたこともない。『行間を漂うように生きてきた』。なんてときどき冗談を言うけど、まんざら冗談でもない」
言われてみればそうかも。行間の芸風は、ユニークであり、見ている人をホッとさせる魅力がある。


アンセルメの「夜想曲」、ステレオ録音のほうを聴く。
オケの技量は、正直言ってアメリカのトップグラスに及ばないが、おフランスの香り濃厚な雰囲気がいい。このオーケストラはしばしば弦楽の響きが薄いように感じるが、この演奏でもそう。重厚よりも軽やかさ。それがこの曲に合っているように思う。それには、管楽器を浮き上がらせる効果もあるようだ。あたかも、冬の晴れ渡った青空の一端にほんわかを浮かび上がる雲のようだ。フルートやトランペットやオーボエがいきいきと飛翔するところは気持ちがいい。
シンバルがまた軽い。
合唱はやはり少人数のようだ。量より質。精緻で幻想的。ひとりひとりのため息のような息吹がスピーカーから流れ込んでくる。
冬の夜、ワインを片手に20世紀初頭のおフランスを夢想するにふさわしい演奏なのダ。

1957年、ジュネーヴでの録音。
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Comment

無題 - rudolf2006

吉田さま お早うございます〜

コメントが遅くなっています〜
高田純次さん本、このブログで知り、アマゾンにすぐに注文しました、爆〜。「適当日記」面白かったですから、この本も期待しています。真面目に「適当道」を邁進する、高田純次さん、凄いです〜

アンセルメの演奏 フランスものであれ、ドイツものであれ、ロシアものであれ、実に明晰な演奏ですね〜。それにフランス系のオケストラの魅力、これは何ものにも変えられないものですね〜。
オケの奏者だけの問題だけではなく、アンセルメの美意識も影響しているんでしょうね〜

ヾ(●´‿‿`●)
2010.12.15 Wed 09:44 URL [ Edit ]

Re:rudolf2006さん、こんばんは。 - 管理人:芳野達司

「適当日記」は高田純次の傑作ですね。仏壇に飾っています。
今回紹介したものは、日記に比べるとややシリアスな内容なので、笑いどころは少ないのですが、高田さんの心情の一端がわかるようなものになっています。

この「夜想曲」は室内楽のように精緻な演奏なのでビックリしました。ドイツのオケと比べればもちろん、パリ管と比較してもこれは軽やかです。ユニークで面白い演奏に堪能しました。
2010.12.15 21:33
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