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"喰いたい放題"、スクリデ、チャイコフスキー"ヴァイオリン協奏曲"

2014.04.27 - チャイコフスキー

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色川武大の「喰いたい放題」を読む。

著者のあとがきにあるように、これは「豚のようにガツガツ喰う男の話」。
でも著者は子供時代を戦中に過ごしてきた世代だから、食べ物に対する感謝の気持ちを忘れない。

「野菜だって若い頃というものは、本当に生命力の満ちあふれた充実感があって、むげに包丁など当てにくい。ため息をつきながら眺めやったあげく、気をとりなおしてプツッと包丁を当てると、大仰ではなく、掌の中の生命を潰してしまったような後味が残る」。

春キャベツを食べたくなった。







スクリデの演奏でチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を聴く。

スクリデは1981年にラトビアで生まれたヴァイオリニスト。子供の頃に、オイストラフが弾くチャイコフスキーをテレビで観て以来、この作曲家に対する思い入れが強いという。
実際、このディスクにはコンチェルトと「なつかしい土地の想い出」、「白鳥の湖」とチャイコフスキーづくしである。

私もこの曲が好きで、聴く頻度はブラームスやベートーヴェンやメンデルスゾーンよりも多い。もう、どんなヴァイオリニストのものでも聴きたいくらい。

スクリデのヴァイオリンは直球一本やり。小細工せず、真正面からこの名曲に立ち向かう。
音はやや太めで恰幅がいい。だから中低音の響きが厚く、どっしりしている。1楽章のスケルツォなどは、ひとつひとつの音にたっぷりの愛情を注いでいるように聴こえ、充実感がある。

ネルソンスのサポートは万全。ヴァイオリンを引き立てつつ、雄弁でもある。


バイバ・スクリデ(ヴァイオリン)
アンドリス・ネルソンス指揮
バーミンガム市交響楽団


2007年9月、バーミンガム、シンフォニー・ホールでの録音。







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また大きなゴミ箱。









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