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今月で退任するヒトが「最後にバカラの店に行きたい」というのだが、ルールを知らないのでどうしようかなと思いつつ、店をネットで調べたら、賭博じゃなくてガラスグラスのバカラなのであった。
1階がブティック、地下がバーになっている。洗練された装飾と品のあるサービスが行き届いている。バカラのグラスで飲み物が提供されるのだが、乾杯でグラスを合わせると、えもいわれぬ澄んだ響きがする。
ただ、カクテルが2500円からと気軽ではないので、1杯だけ遣って居酒屋に繰り出したことは言うまでもない。

セルのラヴェル。冒頭の鮮やかな響きは、軽くショックを受けるほど。人工の森の中で、精巧に作られた鳥のさえずりが眼前に迫ってくるようで、めくりめく色彩感にむせかえる。
いろいろな楽器がすみずみまで聴こえる情景は、夜の幻想味よりも冬の澄んだ陽光を思い起こさせる。
スイスの機械式時計のような、最上級の人工美だ。
なかでもハープの響きは絶品。たっぷりと肉厚で官能的なチラリズム。これを聴くためだけにこのCDを聴く価値がある。PR
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