ラヴェル「高雅にして感傷的なワルツ」他 シャルル・ミュンシュ指揮フィラデルフィア管弦楽団テレビがとうとう壊れた。以前から消えたり映ったりする現象がたまに発生していたがだましだまし使っていた。
最近になってそのサイクルがだんだん短くなってきて、ここ数週間は多い時には10秒に1回くらいの頻度でそれが発生するようになった。こうなるともう落ち着いて観られない、ということで別の部屋にあった14型のテレビを居間に投入した。しかしやはり画面が小さいということで急遽家族会議が招集され購入が決定。
それにしても、この数ヶ月でCDプレイヤー、プリメインアンプ、テレビと立て続けにオシャカになった。
家電は続けざまに壊れるというのはホントウだ。
痛々しい夏である。
ミュンシュがフィラデルフィア管弦楽団を振ったフランスのオーケストラ曲集を聴く。
ここ最近の週末は、おもむろにLPを取り出してもそもそ聴いている。LPを収集していた頃は気がつかなかったが、古いのを漁っていると、どうもCBS率が高いようだ。演奏者でいえば、セルとグールドがけっこう多く、あとカザドシュとかゼルキンがちらほらとある。だから選んで聴く割合も高くなる。
そしてこれも最近気付いたのだが、ウチの装置との相性がよいせいなのか、音そのものもCBS(コロンビア)のものが比較的聴きやすい。DGやロンドンと比べて、みずみずしい音が再生される、ような気がしている。静電気もあまりなく、パチパチノイズも気のせいか少ないように感じるのだ。
もっとも、安物のステレオなので低レベルの話ではある。
そしてこのミュンシュの演奏も、比較的にだが、いい音で鳴る。打楽器は明瞭であるし弦はしっとりと柔らかい。
彼がフィラデルフィアを振ったスタジオ録音がこの他にあるのかどうかわからないが、珍しいものではないかと思う。
落ち着いた香り高い音色がすばらしいことに加え、名人芸をぐっと抑えた謙虚さも感じる演奏だ。
1963年3月14日、フィラデルフィアでの録音。
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