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フィルクスニーとワイスのモーツアルト"ソナタヘ長調"

2012.02.11 - モーツァルト

mo

モーツアルト「4手のソナタ」 フィルクスニー、ワイス



この2,3週間、寝つきがとても悪い。布団で本を読んでいても眠くならず、朝方になることもある。
ある晩、本に飽きたところで、おもむろにPCを開いてヤフオクを眺めていた。魔がさしたのか、寝ぼけていたのか、こともあろうにLPを購入してしもうた。
これだから不眠は困る。

立派なステレオ装置ならばLPはいい音で鳴るのだろうが、ウチのはただ音が出るだけである。こだわりもない。LPを買うメリットはあまりないのである。
けれど、せっかくなので聴いてみた。

ライナーによると、このK.497のソナタが書かれたのは「フィガロ」と「ドン・ジョヴァンニ」の間であり、4手ソナタの最初にしてかつ最も重要な作品であるという。
序奏で始まるところは、「プラハ交響曲」を思わせる。主題に入ってからの広がりある色彩感は、4手ならではのものだ(なんて、題名を知らずに聴いたら怪しいものだが)。

アラン・ワイスという人は、最初ギタリストを目指していたのだが、師匠のセゴビアにピアニストになったほうがいいと言われ(!?)、フィルクスニーに師事をして研鑽したらしい。初めて聴くピアニストだ。
この演奏では、フィルクスニーが高音を担当しているように感じた。独特の可憐な音は、フィルクスニーのものだと思う。


1980年の録音。
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Comment

フィルクスニーの高音、甘くて可憐です - yoshimi

こんばんは。フィルクスニーの高音は、おっしゃるように”独特の可憐な音”で、とっても素敵ですね~。
CDがそれほど多くはないせいか、日本でフィルクスニーを聴いたことのある人は、少ないような気がします。
初めて聴いたのは、ヤナーチェクのピアノ曲集ですが、暖かみと奥深く落ち着きがあって、アンスネスの鋭く瑞々しいヤナーチェクとは、違った印象がしました。

マルティヌーやドヴォルザークの録音もいくつか聴いてますが、セルと録音したドヴォルザークのコンチェルトが、音は古いですが演奏の方は良かったと思います。
晩年の同曲のライブ映像を一部聴きましたが、こちらはちょっと指回りが危なっかしくて..。

晩年チェコへ里帰りした時、スークと行ったコンサートのライブ録音がDVDとCDで出てますね。
Youtubeでもライブ映像がアップロードされてました。ドヴォルザークのソナチネを聴いていると、昔と変わらず高音が甘くて可憐な音色でした。
http://www.youtube.com/watch?v=G4mBOES01n8
2012.02.13 Mon 01:20 URL [ Edit ]

あの音は格別です - 管理人:芳野達司

こんばんは。
フィルクスニー、顔は大企業の役員のように質実剛健な感じですが、音色はすばらしいものがありますね。
これの他には、ドヴォルザークのコンチェルト、室内楽、それとヤナーチェクくらいしか聴いてないんですけど、どれもよいものです。
セルとのドヴォルザークは興味あります。

スークとの映像観ました。
なんて豪華なコンビ!
沁みます。
2012.02.13 23:27
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