忍者ブログ

ゼルキンのベートーヴェン「ピアノソナタ第23番"熱情"」

2008.02.02 - ベートーヴェン

zerkin

ベートーヴェン ピアノソナタ集 ルドルフ・ゼルキン


ゼルキンの弾くベートーヴェンの中期。
飛び切りの新米に、ゴマ塩を振りかけて食うといったような。
焼きたてのパンに、新鮮なバターをたっぷり塗りたくって食うといったような。
最小限に質素ではあるが、手塩をかけた素材をふんだんに使った料理のようである。
ぶっきらぼうで、ストイック。けれど、ひとつひとつの音は磨き抜かれている。
すべての音に対して目が行き届いた精妙さ。
どこを叩いても揺るぎのないような意志の強靭さ。
そして、それらを裏付ける技術の正確さが、あたりまえのように展開されるところが、このピアニストのすごさだ。



埼玉から千葉を回って茨城へ。
鹿島神宮は、凛とした空気に包まれた、霊気漂うような
冷気に満ちていた…。


JR鹿島線 成田駅(鹿島神宮行き)
jrkashima



鹿島神宮 大鳥居
kashima1



鹿島神宮
kashima2



鹿島神宮 杉
kashima3



鹿島神宮 鹿苑
kashima4



潮来 十二橋
itako1



潮来 水の駅
itako2



北利根川
itako3

PR
   Comment(4)   TrackBack(0)    ▲ENTRY-TOP

Comment

無題 - sweetbrier

こんばんは。
美しい空ですね。CDジャケットの不思議な白い太陽、とびきりの新米にごま塩、晴れた寒の空、北利根川のさざ波と夕空まで、まずは視覚と味覚(の記憶)にて拝読しました。

ベートーヴェンのピアノソナタに限らず、私は演奏に「何か他とは違う」もの、「そこを取り上げて好き嫌いを云々できる」ものを、無意識に求めていたな~と、最近思い当たりました。
ゼルキンのこの演奏は未聴ですが、いまの私では、たぶん「なんと言うこともなしに終わってしまった」と感じると思います。こういうのを聴いて「新米に塩だ♪」と味わえるようになれたら、音楽を聴く楽しみは何倍にも広がるのでしょうね~。
2008.02.02 Sat 22:25 [ Edit ]

Re:sweetbrierさん、こんにちは。 - 管理人:芳野達司

コメントありがとうございます。

ベートーヴェンの「熱情」については、昔に聴いた、ポリーニの東京公演と、アラウの東京公演がとても印象的でした。両者はそれぞれ全然違うタイプの弾きかたですが、どちらもライヴならではの臨場感のある感動的大演奏でありました。
また、CDでは常日頃からグールドの演奏を気に入っています。テンポは極めて遅いものですが、これが不思議としっくりくるのですよ。
そしてゼルキンは、実に中庸なテンポ。多くのピアニストがこれくらいの設定なのですが、音が地に足がついているような着実さと、細かいところにかすかなニュアンスをたたえた、これは特別な演奏だと思いました。
2008.02.03 08:26

無題 - bitoku

吉田さん、こんばんは。

出ましたねR・ゼルキンのベートーヴェン”熱情”。

実はこのCD持っていません。イイに決まってるのに。。。(笑)

>最小限に質素ではあるが、手塩をかけた素材をふんだんに使った料理のようである。

チャラチャラした華麗なピアニズムとは無縁の本物の演奏ですね。男の料理って感じですか。(笑)

ゼルキンは吉田さんの以前のブログ記事(確かハンマークラヴィーア)を読んで欲しくなって3枚組のCD(ハンマーは入っていないSONY盤。)を購入しましたが、シンプルで飾り気のない演奏が気に入りました。
今回のCDも1000円の廉価盤ですが、安いので買わなきゃと思いつつ手が回っていません。深~く反省する次第です。

>鹿島神宮は、凛とした空気に包まれた、霊気漂うような冷気に満ちていた…。

写真から”凛とした空気”が伝わってきますね。冬はこの身の引き締まる、ひんやりとした寒さが好きです。実にナイスな写真でした。ブラボー!

2008.02.03 Sun 00:26 URL [ Edit ]

Re:bitokuさん、こんにちは。 - 管理人:芳野達司

コメントありがとうございます。

ゼルキンのこのCD、いいです。
私も前から気になっていたのですが、このたびようやく入手しました。
この演奏で1000円です。参りました。

>チャラチャラした華麗なピアニズムとは無縁の本物の演奏ですね。男の料理って感じですか

ゼルキンというとそういうイメージがありますが、同感です。どこがどうというわけではありませんが、どこか男くさいような気がします。
男の大きな背中をのぞき見るような!?

平日だったせいか、鹿島神宮はヒトがほとんどおらず、静けさに拍車をかけていました。空気がとても澄んでいて、寒いというよりはゾッとするような霊気を感じました。
本日、2月3日は、鹿島アントラーズのメンバーが豆まきをするそうです。それも楽しそうです。
2008.02.03 08:34

無題 - rudolf2006

吉田さま こんばんは

小旅行の写真、愉しませていただきました。
冬の神社、寒そうですが、空気が澄み切った感じがしますね~。鹿くんが寒そうですが~。

セルキン師の『告別』『熱情』は、ライヴで聴きました。二つは別のリサイタルですが~。
CBSの録音とライヴはかなり音が異なっていました。もう少しソフトな音なんですよ。やっていることは、同じなんですが~。

>すべての音に対して目が行き届いた精妙さ。
>どこを叩いても揺るぎのないような意志の強靭さ。

いつもながら、短い言葉で上手く演奏を表現されるものだと感心しています。「意思の強靱さ」まさに至言ですね。
あの弱々しい感じのゼルキン師のどこにそのような強さがあるのかと思います~。

ミ(`w´)彡 

2008.02.03 Sun 01:19 URL [ Edit ]

Re:rudolf2006さん、こんにちは。 - 管理人:芳野達司

コメントありがとうございます。

鹿島神社は平日でヒトが少ないせいもあって、空気がキーンと澄んでいました。寒かったですが身が引き締まりました(出てからすぐ緩みましたが…)。

ゼルキンの『告別』『熱情』をライヴで聴きましたか。それはいい体験をされましたね。
生で聴きたかったソリストのひとりです。
実際に聴くと、だいぶ音が違うのでしょう。ピアノって、CDやLPと生では全然違った音になりますよね。
CDだと(特にCBSの)、ゼルキンのピアノは固めの音ですね。悪くはないですが、あれがけっこうゼルキンのイメージをつくっているのかもしれません。
2008.02.03 08:43

無題 - みー太

吉田さま おはようございます
素晴らしい写真ですね~。澄んだ青空、太平洋側にお住まいのお方が、羨ましいです。。。また写真、拝見したいです。
 ところでゼルキン氏の「熱情」を初めて聴いた時、ちょっとしたショックを感じたことを思い出しました。勿論、いい意味です。
 それまでバックハウス氏中心でしか、ベートーヴェン様のソナタを聴いていなかったので、バックハウス氏とは、また別の男性らしい、時に荒々しくも感じ、また武骨でありながら素直で優しさ面も感じさせてくれる演奏に感激した記憶があります。
 彼の演奏を聴いてから、他の演奏家のCDを少し買い足し始めたことを思い出しました。
2008.02.03 Sun 10:32 URL [ Edit ]

Re:みー太さん、こんにちは。 - 管理人:芳野達司

コメントありがとうございます。

これを撮ったのは木曜日と金曜日、関東地方は晴れていて、寒いけれどいい天気でした。
私は埼玉なので、海はないのですが、どちらかといえば太平洋側と言えるでしょうか。今回は関東北部をぐるっと回ってきたので、記念に写真を撮りました。

ゼルキンの「熱情」を一昨日初めて聴いたのですが、予想通り、いい演奏でした。
変わったことはなにひとつしていませんが、揺るぎのない堅実さと音の美しさに、確かに軽いショックを感じます。
ベートーヴェンには素晴らしい演奏家がたくさんいますが、ゼルキンははずせませんね!
2008.02.03 15:42
コメントタイトル:
投稿者名:
Mail:
URL:
投稿内容:
Password: ※1
Secret: 管理者にだけ表示を許可する※2
※1 パスワードを設定するとご自分が投稿した記事を編集することができます。
※2 チェックを入れると管理者のみが見ることのできるメッセージが送れます。

TrackBack

この記事へのトラックバック
TrackBackURL
  →
カレンダー
09 2017/10 11
S M T W T F S
1 2 3 4 5 7
9 13
15 17 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
ポチっとお願いします(´_`\)  ↓ ↓ ↓
カテゴリー