朝日新聞社編集の「仕事力」を読む。
「どれも同じような仕事だからなどと考えると、あなたはそこで終わってしまうだろう。実はどんな会社も仕事も一つひとつ違う。だからこそ真剣に取り組めば、いずれどんな仕事でもこなせる。任せてやらせてもらえる人物に成長していく。仕事をえり好みする人は、好き嫌いだけで終わる。そこに成長はない。」
各界の成功者15人が「仕事」とは何かについて語っている。
まえがきにあるように、仕事への取り組みかたは、一律ではない。サラリーマンを対象とした文章を読みたかったので、梅原猛や中村勘三郎など、勤め人を経験していなさそうな人物のものは読み飛ばした。
とはいえ、書いているのは大会社の社長や経営コンサルタントなど成功者ばかり。彼らには実力もあったのだろうが、運がよかったから成功者になれた、と思う。でも、運を引きよせる振る舞いというものは、確かにあるに違いない。
上記は、大前研一の引用。なんだかんだと、彼の著作は多く読んでいる。
彼の文章に、あたたかさを感じるからだ。
ハインツ・レーグナー指揮ベルリン放送交響楽団の演奏で、チャイコフスキーの「くるみ割り人形」ハイライトを聴く。
(1982年、ベルリン放送局SRKホールでの録音)。
1幕からは序曲と行進曲、雪のワルツ、2幕からはディヴェルティスマンとパ・ド・ドゥが収録されている。全部で45分弱。
当時、ベルリンには2つの放送オーケストラがあったが、これは東のほう。西は、当時確かシャイーが振っていた。
どちらかと言えば、西のほうがメジャーであったものの、奏者の力量はほぼ互角であると思う。
これは、淡い水彩画のようなチャイコフスキー。
東京では季節は終わってしまったが、あたかも白いつつじのよう。やわらかな花の陰影を、じっくりと丁寧に描き上げており、とても繊細。
ところどころに、レーグナーは独特の味付けをしている。
「こんぺい糖の踊り」のチェレスタは、妙に乾いた音を立てていて、ユニーク。
「中国の踊り」でのファゴットのオブリガートは、クッキリ立っていて愉快。
「ジゴーニュおばさんとポリシネル」は、ゆっくりとしたテンポに、弦楽器の主旋律がレガートで奏されており、2度びっくり。
レーグナーのチャイコフスキー・バレエは、全曲ではなくどれもハイライトで遺されている。まあ、組曲ではないだけ感謝したい。
「白鳥の湖」は保有、これもなかなかの演奏。
「眠りの森の美女」もあるようなので、入手せねば。
春。
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