忍者ブログ

小僧の神様、マゼール、チャイコ"4番"

2012.01.16 - チャイコフスキー
  
maa

 
チャイコフスキー「交響曲第4番」 マゼール指揮クリーヴランド管弦楽団



志賀直哉の「小僧の神様」を読む。金のない秤屋の小僧に寿司をごちそうするという単純なストーリーに、登場人物のさまざまな思惑が浮かび上がる。感触は、ほろ苦の一歩手前くらい。
いまどきであれば見ず知らずのヒトに奢ってもらうことに憚りはあろうが、それは当時であっても同じような感覚だったのだろうな。
この短編、文学史の金字塔のひとつとされている。いい小説であることは間違いないにしても、それほどとは思えないなあ。
相も変わらず、違いのわからぬ四十男である。







マゼール箱はチャイコフスキーへ。
オケはクリーヴランド管で後期の3つが収録されているが、この4番がもっともすぐれているように思う。
冒頭の金管は厚い響きは、まるでドイツのオケみたい。アンサンブルの精度は終始とても高く、セル時代のものと遜色を感じない。色彩感の豊かさや打楽器の音色のつややかさを考慮すると、むしろこちらのほうが優れているようだ。
チャイコ4番の演奏のなかで、技術の高さではムラヴィンスキー/レニングラード(60年DG)とショルティ/シカゴ(84年デッカ)が双璧だと思っていたけど、このマゼール盤もひけをとらないくらいに目覚ましい。


1981年、クリーヴランド、メイソニック・ホールでの録音。
PR
   Comment(2)   TrackBack(0)    ▲ENTRY-TOP

Comment

無題 - kawazukiyoshi

マゼールの録音もいいですね。
チャイコフスキーは、ロシアの指揮者が私にはいいような気がします。
今日もスマイル
2012.01.17 Tue 15:44 [ Edit ]

Re:kawazukiyoshiさん、こんにちは。 - 管理人:芳野達司

最近、マゼールの録音をいろいろ聴いておりますが、どれもいいものです。録音年代によって、スタイルが少しずつ異なるところも面白いです。
ロシアの指揮者によるチャイコフスキーもよいですね。フェドセーエフとかロジェストヴェンスキーなんて、昔はいろいろと。また聴いてみたいです。
2012.01.18 19:21

無題 - Yuniko

ポンコツスクーターさま、こんばんは。カラヤンの第9来日ライヴに続いて(遅)レスします。

カラヤンもそうですが、マゼールはカラヤン以上に何を聴いてもハズレがないと思います。でも、私の印象に特に残っているのはロシア物ですね。
このチャイコフスキーの第4も、スタイリッシュで迫力もあり、オケの機能性も楽しめるすぐれた演奏と思います。
発売されたのが、LPからCDへの移行期で、しかもマゼールがクリーヴランドからウィーン国立歌劇場へ転出する時期とも重なって、まったく評判にならずに忘れられてしまった不運な演奏だったと思います。
かくいう私も、発売された時期には興味がカラヤンに移行していたので、さして興味をそそられないままでした(^^;)
今聞けば、第4も第5も悲愴も、埋もれてしまうにはもったいないすぐれた演奏だと思っています。
でも、チャイ4のマイベストワンかというと・・・・、やっぱり月並みですがカラヤン&ベルリン・フィル(EMI盤かDG年盤)かムラヴィンスキー&レニングラード・フィルですね、私も。
2013.09.10 Tue 22:28 [ Edit ]

マゼールとカラヤンのチャイコフスキー - 管理人:芳野達司

Yunikoさん、こんにちは。
マゼールのチャイコフスキー、クリーヴランドとのものもよいですが、ウイーン・フィルとのデッカ盤も捨てがたいものがあります。ことに6番。あの演奏は、ムラヴィンスキーの60年番やフリッチャイの演奏に比肩するか、あるいはそれ以上の完成度の高さがあると思います。

カラヤンのチャイコフスキーは、総じていいですね。とってつけたような感のある1~3もなかなかいいし、後期の3曲も聴かせます。
4番は76年盤、5番は70年、6番はフィルハーモニア盤が好みです。
2013.09.12 10:42
コメントタイトル:
投稿者名:
Mail:
URL:
投稿内容:
Password: ※1
Secret: 管理者にだけ表示を許可する※2
※1 パスワードを設定するとご自分が投稿した記事を編集することができます。
※2 チェックを入れると管理者のみが見ることのできるメッセージが送れます。

TrackBack

この記事へのトラックバック
TrackBackURL
  →
カレンダー
09 2017/10 11
S M T W T F S
1 2 3 4 5 7
9 13
15 17 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
ポチっとお願いします(´_`\)  ↓ ↓ ↓
カテゴリー