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ショルティのチャイコフスキー「交響曲第4番」

2008.03.17 - チャイコフスキー

solti

チャイコフスキー 交響曲第4番 ショルティ指揮シカゴ交響楽団 


志水辰夫の「行きずりの街」を読む。
元高校教師が、失踪した教え子を探すうちに、もとの職場だった学校のスキャンダルに巻き込まれていくミステリー。
主人公が、映画のはみだし刑事なみスーパーマンぶりなのが笑える。
日常生活がとても細かく描写されていて、主人公のいらだちや怒りがよく伝わってくるが、ストーリーが面白いかといえば、まあ普通であり、さして驚きはなかった。
とはいえ、ミステリーものを読むのは久しぶりだったので、始めから一気に読む進んでしまった。


ショルティとシカゴ饗とのコンビのによるチャイコフスキーはどれを聴いても痛快だ。
私は、チャイコフスキー独特のべたべたした感傷的メロディーがけっこう好きだが、ショルティの演奏はそれがとても薄められているにも関わらずとても魅力的に聴こえる。
泣かせようと思えば、激しく泣かせられる場面であっても、我慢して我慢してハードボイルド・タッチに仕上げている。
そっけないといえばそっけないが、キメの細かいひんやりした手触りが心地よい。
激しい部分のパワフルさもいいけれど、緩除楽章の言葉少ないストイックな佇まいも最高だ。
伝記や物語性を廃した、ショルティの「オレ流」解釈に迷いはない。
欲を言えば、もっとアンサンブルに精度が欲しい。通常のレベルではまったく問題はないが、たまに聴かれる合奏に乱れでも気になってしまうのは、「ショルティとシカゴ饗」というブランドの高さゆえにであろうか。
コーダでの、冷静沈着な金管のメカニカルな響きは圧倒的。このコンビを聴く醍醐味である。

1984年5月、シカゴでの録音。
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Comment

無題 - rudolf2006

吉田さま お早うございます
コメントが遅くなりました、爆~

最近「ショルティ自伝」を読んだのですが、あれほど面白い自伝は久しぶりです。実に誠実な音楽家であったことがよく分かります。ユダヤ人としてあの大戦をなんとか生き延びたことも、あまり知りませんでした。

ショルティのチャイコは、6番、LPで持っていましたが、CD時代に入ってからはまだ未聴です、爆~。
6番では、ファゴット、バスーンが、音を間違っています、爆~。1楽章のソロの後ですが~
良くショルティがOKしたものだなって思ったのを思い出しています。

最近、マルティノン時代のシカゴを聴いたのですが、やはり上手いです、爆~ それに、さらに磨きをかけたのが、ショルティかもしれませんね。

どんな曲でも、ショルティ・シカゴか、オーマンディ・フィラデルフィアを買っておけば、腹は立ちませんね、好みは別にして~ 爆~

ミ(`w´)彡 
2008.03.18 Tue 07:34 URL [ Edit ]

Re:rudolf2006さん、こんにちは。 - 管理人:芳野達司

いつもコメントをありがとうございます。

rudolf2006さんが「ショルティ自伝」を薦めているので前から気になっています。NHKでやっていた映像の伝記を観ましたが、あれもなかなか面白いものでした。
カラヤンやバーンスタインは伝記も派手なのでわりと知っているつもりですが、ショルティはよく知りません。
堅実な音楽人生を歩んでいそうです。
離婚経験はあるようですが(笑)。

6番でもミスがありましたか。この4番もいくつか合わないところがあります。スタジオとはいえ、一発録りなのですかね。
全体的にはとてもいい演奏です。
スマートなチャイコフスキーです。

>最近、マルティノン時代のシカゴを聴いたのですが、やはり上手いです、爆~ それに、さらに磨きをかけたのが、ショルティかもしれませんね。

同感です!
2008.03.19 12:54
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