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オイストラフとコンドラシンのチャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲」

2009.01.01 - チャイコフスキー


tchaiko

チャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲」 イーゴリ・オイストラフ(Vn)コンドラシン指揮モスクワ・フィル


あけましておめでとうございます。
今年があなたにとっていい1年になりますように。


年の始めはチャイコフスキー。
オイストラフとコンドラシンによるもの。オイストラフはダヴィッドではなくイーゴリである。
ジャケットをよく見ないで買ったので、イーゴリだと気付いたときは、ちょっとのけぞったが、このヴァイオリニスト、けっこう好きである。
だいぶ前になるけれど、イーゴリがシャイー指揮ベルリン放送饗とやったブラームスを聴いたことがある。
FMで流されていたのをエアチェックしたのだ。速めのテンポでスマートに整えられたブラームスだった。ダヴィッドのような、スケールのたっぷりとした大きさや豊満感は少ないものの、そのぶん切れ味と勢いが勝ったヴァイオリンで、気に入っていた。
そういった演奏を聴いていたので、のけぞりつつも聴くのを楽しみにしていた。
この演奏はライヴであるし、速めのテンポをとっているため荒っぽいところがあるが、そのぶん、ここでも音楽はとても勢いのあるものになっている。
イーゴリのいいところは、ここをはっきりと鳴らせて欲しい、と思うところを、じゅうぶんに鳴らせてくれるところだ。
1楽章のカデンツァのあとに高音でむせび泣くシーン。ポルタメントを絶妙に効かせて、爽やかな甘さの漂ういーい音なのである。
終楽章のホントウのラストのところ。速いテンポだと、怒涛のオケにかき消されてしまうこともままある部分だが、イーゴリはキチンと、明瞭に響かせる。ここが決まればすべてヨシ。
かゆいところに手が届いて気持ちがいい。
イーゴリとワタシ、波長が合うのかもしれない。

1967年4月20日、東京での録音。

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Comment

無題 - rudolf2006

吉田さま 
明けましておめでとうございます(何度も、挨拶をさせていただいているかもしれませんが、おめでたいことは何度でも、爆~)

ダーヴィドではなく、イーゴリのチャイコフスキーですか
確か2人が競演しているCDを持っていたと思うのですが、チャイコフスキーは持っていません。

1楽章のカデンツの後は、フルートがメロディを演奏するところですよね。ロシアのヴァイオリンは、独特の歌い回しがあったように思います。噎び泣く、という表現がぴったりのような~
ダーヴィッドのソロは、オーマンディ師・フィラデルフィア盤で持っています。

ミ(`w´彡)
2009.01.01 Thu 14:02 URL [ Edit ]

Re:rudolf2006さん、おはようございます。 - 管理人:芳野達司

またまた、あけましておめでとうございます。

買ったときは父・オイストラフと思い込んでいました。イーゴリとわかっていたら、買わなかったかもしれません。
これは67年の来日公演なのですが、ダヴィドも一緒に来ています。バッハなどをなっていたようです。そちらがCD化されているのか、定かではないのですが。

ロシアのヴァイオリンの歌いまわし、ここぞとばかりに濃厚に響いています。
ダヴィッドは、オーマンディとの共演盤がありますね。昔に聴きましたが忘れてしまってます。ききくらべたら面白そうです。
2009.01.02 10:28
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