シューマン 交響曲全集 メータ指揮ウイーン・フィルとうとう実家からレコードを引き取った。
だいぶ前から邪魔だから持っていけと言われてきたにも関わらずめんどうだったのでほっぽらかしていたものの、昨年に祖母が亡くなってから全面的に家の片付けをしているということで肩身の狭さに拍車がかかってきた次第。
衣装ケースに積み込まれたレコードを分割してようやく家に運び込んだときは、たいした分量でもないのに背中と腰が悲鳴を上げた。
一枚ずつ確認してみると、買ったことを忘れていたものも何枚かあった。ワルターとコロンビア饗のモーツァルト、マルケヴィッチとロンドン饗の「シェエラザード」、メニューインのドビュッシーのソナタ、ブレンデルのシューマン「幻想曲」、小澤とトロント饗の「幻想交響曲」なんてところは手に取ったときに違和感を感じたが、よくよく考えると聴いた覚えもなくはない。
そこで早速昔の思い出に浸ってみようとおもむろにターンテーブルにレコードを載せて針を落としてみると、左のスピーカーから音が出ない。ジャックをぐりぐり回してみると一瞬音が出たので接触が悪いのかと考えしつこくぐりぐりやっていたら、金具が取れてしまった。
仕方がないのでアサイチで修理屋に持って行った。8400円(税込み)かかると言われてひるんだが、ここまできたら直すしかないと腹を括って一週間の入院を頼んだ。
来週の日曜が楽しみである。
しかしホントに直るのかな。
そういうわけで今日はシューマンをCDで聴く。
私にとってメータのシューマンは安心して身をゆだねられる演奏。
奇を衒ったところがないオーソドックスなもので、ウイーン・フィルの柔らかな響きを堪能できるので、年に何回か取り出して聴いている。
しなやかで張りのあるシューマンで、自然な流れが心地よい。特にいきんでいるわけではないが、ときどきオケの弦が軋むようすを聴きとることができる。
全体にバランスのよい演奏で、特に1楽章のみずみずしい覇気は素晴らしい。
1981年、ウイーンでの録音
PR