忍者ブログ

選択したカテゴリの記事一覧

男の生活の愉しみ、ボールト、"エニグマ"

2012.04.28 - エルガー
 
e

 
エルガー「エニグマ」 ボールト指揮ロンドン交響楽団


宮脇檀の「男の生活の愉しみ」を読む。
これは、食・住・旅に関するエッセイ。
著者は建築士であるから、「住」のところの、とくに寸法に関するくだりは含蓄に溢れていて勉強になる。
でも、食いしん坊であるワタシには、「食」についての以下の文章に心を惹かれた。

「世界で一番簡単な料理または酒としてオイルサーディンの缶詰を開けて火にかけるだけというのがある」。

なるほど、オイルサーディンは火にかけて食うものなのか。
料理と言えるかギリギリの線だが、早速試したことは言うまでもない。








ボールトの「エニグマ」を聴く。
いままで、この曲を生を含めていくつかの演奏で聴いてきたが、いまひとつよくわからないというか、しっくりとこなかった。どうもハッキリとしない、モヤモヤする思い。どの部分もなんだか唐突で、わざとらしいという印象があったのだ。

ボールトがロンドン響を指揮をしたこの演奏では、それらがスッキリと腑に落ちるように感じた。どうもこの曲は、わざとらしいというのが本来の性質であるようだ。もっと悪く言えば、あざとい。
そのあざとさに、ボールトは真正面から向き合っている。襟を正して、大真面目に。いい意味でのケレン味をじゅうぶんに発揮させていて、ゆっくりとした場面ではそれなりに悲哀に満ちた表情で、盛り上がる個所では大風呂敷を広げるように、大胆に攻めている。
それが、ツボにはまってしまった。
「エニグマ」という曲を、こんなに楽しく聴いたのは初めてである。いい演奏だ。
ロンドン響の重厚でコクのある音はさすが。


1970年4月、ロンドン、キングズウェイ・ホールでの録音。






キング・オスカーに思いを馳せて。

oil


PR
   Comment(0)    ▲ENTRY-TOP
カレンダー
03 2025/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
ポチっとお願いします(´_`\)  ↓ ↓ ↓
最新コメント
ポペルカ、バボラーク、NHK交響楽団 from:老究の散策クラシック限定篇
-02/23(Sun) -
ポペルカ、バボラーク、NHK交響楽団 from:老究の散策クラシック限定篇
-02/16(Sun) -
ポペルカ、バボラーク、NHK交響楽団 from:老究の散策クラシック限定篇
-02/16(Sun) -
ポペルカ、バボラーク、NHK交響楽団 from:名無し
-02/16(Sun) -
仲道郁代、加耒徹、「白鳥の歌」ほか from:Yoshimi
-01/28(Tue) -
最新TB
カテゴリー