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建てどき、ブロムシュテット、ツァラトゥストラはかく語りき

2012.02.19 - R・シュトラウス
 
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R・シュトラウス「ツァラトゥストラ」 ブロムシュテット指揮ドレスデン・シュターツカペレ



藤原和博の「建てどき」を読む。

東京の実家を建て替える方向で進んでいる。地代の更新が3月にあり、そこで地主の承諾を得られれば、正式に話を持っていく段取りだ。
そこで、建築関連のいくつかの本を読んでみた。
まだ数冊しか読んでいないが、どれもこれも内容は様々。地元の工務店をよいとするもの、断熱・換気を重要視するもの、とりあえず安いものがいいとするもの。
読めば読むほど、どこをポイントに選べばよいのか、わからなくなってくる。

藤原は建築に関しては素人だから、工務店とかハウスメーカーとかの視点からではなく、公平に書いているように思う。65冊の建築本を読み、検討を重ねたうえで建てたと自負している。たしかに、土地の入手方法からキッチンのドアの形状まで、可能なかぎり描くことのできる範囲を描いている。

正直言って、一度読んだきりでは、具体的にどういった観点で動けばいいのか判然としなかった。
このあともいろいろな本をナナメ読みしつつ、いいところ取りをしていこうと目論んでいるわけだが、トータルで家づくりを検討するのには、いい本なのじゃないかという気がしている。
もう一度読んでみよう。








ブロムシュテットの「ツァラトゥストラ」を聴く。

ニーチェの本の日本語名は、出版社によって微妙に異なる。
新潮文庫は「ツァラトゥストラかく語りき」。
岩波文庫は「ツァラトゥストラはこう言った」。
白水社は「ツァラトゥストラはこう語った」。
光文社古典新訳文庫は「ツァラトゥストラ」。
などなど。
学生時代に読んだのは岩波で、題名通り、内容も現代風に柔らかかったと記憶している。読んだことはないが、新潮文庫はいかにも硬い翻訳という気がする。読むにはいささか勇気がいる。

といいつつ、シュトラウスの音楽につけるのならば、新潮のような文語調のほうがしっくりくる。なんだかカッコいいし、読む必要がないからだ。いかにもクラシックという感じで、いいではないか。

このブロムシュテットのCDは「ツァラトゥストラはかく語りき」とある。
原本ならば厄介な読み物になりそうだが、音楽はマイルド。
ドレスデンのしっとりした響きが麗しい。録音はいくぶんメタリックな感じ。
昔は同じオケを振ったケンぺのLPを聴いていた。それと比べると、良くも悪くも、洗練された音色になっている。



1987年6月、ドレスデン、ルカ教会での録音。
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