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"残念な人の仕事の習慣"、アラウ、"エステ荘の噴水"

2012.08.26 - リスト
 
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リスト 「巡礼の年第3巻」から「エステ荘の噴水」 クラウディオ・アラウ(Pf)




山崎将志の「残念な人の仕事の習慣」を読む。
腹の立つメールが来たとしよう。あなたならどうするか。反論のメールを返すか、黙殺するか。

「トム・ソーヤーの冒険」で知られるマーク・トウェインのところには、読者からの手紙がたくさんきたという。なかには、腹立だしいものや納得のいかない批評がある。
彼はそれにいちいち反論していたが、それによるトラブルは一度もなかったのである。それは何故か?
夫人がポストに投函せず、捨てていたからである。

かように人間は、自分が納得しさえすればいいのである、というわけだ。
孫引きであるが、ここのところが一番印象に残った。









残暑の厳しい日に聴く音楽は、「エステ荘の噴水」がふさわしい。
キーンと冷えた部屋でまったりと身を任せる快感。まだ夏だなァ。

エステ荘とは、晩年に僧職になったリストが住んだ家。巡礼の年第3巻は、ほとんどがこの家で書かれたもので、「エステ荘の噴水」はその4曲目にあたる。ラヴェルの「水の戯れ」に影響を与えたことでも知られているようだ。

アラウのピアノは音の美しさで聴かせる。ことに、高音がいい。澄み切っていて適度な潤いがある。涼しげであるなかから、淡い幻想味が立ちのぼる。
遠きエステ荘に思いを馳せずにはいられない。



1969年3月の録音。







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Comment

メールはキケンです - yoshimi

こんにちは。手紙を捨てていたトウェイン夫人は、賢い人ですね~。
「メールで喧嘩する人たち」とかいうコラム記事などをときどき見かけます。
メールを使い始めた頃、クライアントと"ケンカ"しそうになったことがあり、お互いメールは危険だと気が付きました。それ以来、メールでは事務的な連絡・確認事項を淡々と書くだけにしてます。
まあ、腹の立つメールを受信したら、無視するか、大事な相手なら直接会って話し合うのが良いでしょうね。
どちらもできないなら、返信に書きたいことを書いてから、送信せずに削除するという方法もあります。これだけでも、スキッと気が晴れて、ケンカもしなくて済みますので、精神衛生には良いようです。(時間の無駄とは思いますが)

こちらは、朝晩はかなり涼しくなりました。
セミがいつの間にかいなくなり、コオロギが鳴いてます。コオロギの鳴き声を聞くと、秋の気配を感じます。

《エステ荘の噴水》には、ヨハネ福音書の「わたしが与える水はその人のうちで泉となり、永遠の命に至る水が湧き出る」という言葉が途中で引用されているそうなので、宗教的隠喩が篭められているようです。
この曲は風景描写的に美しく弾く人が多いですが、アラウが弾くとダイナミックで、噴水から生気が溢れ出てくるような感覚がします。
まるで《エステ荘の噴水》が、有機的な生命体みたいに思えてきます。
2012.08.27 Mon 09:16 URL [ Edit ]

使い勝手がいいようで難しい - 管理人:芳野達司

yoshimiさん、こんにちは。

まったく、トウェイン夫人は、賢い人ですね。私もメールのやりとりでトラぶったことがたびたびありました。意外と、意思の疎通がうまくいかないのです。
ここぞというときには対面か、でなければ電話といった手段のほうがよいようです。
返信に書きたいことを書いてから、送信せずに削除するという方法はいいかも。今度やってみようかな?!

埼玉は日中は帽子が必要です。どちらかといえば熊谷に近いので、日本でも気温が高いほうではないかと(自慢になりませんが)。
そんなときの一服の清涼剤が「エステ荘」です。今週は毎日聴いています。
アラウのダイナミックな演奏はすばらしいものです。

追伸:
ゼルキンBOX、入手しました! ボチボチ聴いてみたいと思います。ありがとうございました。
2012.08.27 10:02
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