忍者ブログ

ズーカーマンのモーツァルト「トルコ風」

2012.01.09 - モーツァルト

mo

モーツァルト「ヴァイオリン協奏曲第5番」 ズーカーマン、セントポール室内管



正月早々、カミさんがどんよりとしていたので熱を計らせてみると39度。風邪にしては高いので、救急病院に連れて行った。診断結果はインフルエンザA型。
「旦那もマスクをしないといけませんぜ」と医師に脅されてつつ、マスクの自販機に案内された。
「他にご家族は?」
「高3がひとりです」
「えっ、受験生ですか。それは大変ですねえ、はっはっはっは」
「いやあ、それほどでも。なはははは」。
そうしてカミさんの隔離政策が始まった。
しめしめとばかりに、居間で時間を気にせずにおおっぴらに音楽を聴いたりDVDを観たり本を読んだりできると胸算用したものの、どうも落ち着かない。3度の食事の用意はともかく、水は足りているか小腹がすいていないか熱がぶりかえしていないか等々、気をまわして、むしろ気が散ってしまうのだった。



そんななか聴いていたのはズーカーマンのモーツァルト。
5番の演奏でよく聴くのは、フランチェスカッティとパールマンのもの。ことに前者は、オーストリア風のワビサビ的な間や陰影が楽しめて好きな演奏のひとつ。
今回初めて聴いたズーカーマンのは、なんというかひたすら元気。疲れを知らない子供のように、最初から最後まで全力で駆け抜けてゆく。ズーカーマンのヴァイオリンも、セントポール室内管のバックも、直線的な推進力があって力強い。ワビサビ的な味わいはワルター達にまかせておけばよい、なんて思ったかは知れないが、これはこれで立派な演奏。ややカロリーの高いモーツァルトではある。


1982年の録音。
PR
   Comment(2)   TrackBack()    ▲ENTRY-TOP

Comment

こんにちは - rudolf2006

吉田さま

今年も宜しくお願いいたします
年始早々のインフルエンザ
大変ですね
吉田さんは罹ってはおられないようですね
奥さまが病気だと、色々と〜

大昔、ズーカーマンのモツアルト、ライヴで聴いたことがあるんですよ、ズーカーマンとコリン・ディヴィスの協演だと思って行ってみたら、アンドリュー・デイヴィスが指揮者だったですよ、アンドリューの演奏はまったく覚えていないのですが、ズーカーマンのヴァイオリンは甘美だったのを覚えています

ミ(`w´彡)
2012.01.12 Thu 13:42 URL [ Edit ]

Re:rudolf2006さん、こんにちは - 管理人:芳野達司

今年もよろしくお願いいたします。
家族がインフルエンザに罹ったのは初めてなのですが、うわさのタミフルを服用したら一気に熱が下がりました。比較的すぐに回復するあたりも普通の風邪とは違うようです。

ズーカーマンのライヴ、いいですねえ。昔から好きなソリストですがライヴはありません。機会があったら行きたいなあ。
アンドリューもなかなかいい指揮者ですよね。
2012.01.13 21:18

フランチェスカッティ好きです - 木曽のあばら屋

こんにちは。
そういえばヴァイオリニストの高嶋ちさ子さんは、
こどものころ「トルコ風」を
「トルコかぜ」と読んで笑われたそうです。
インフルエンザはトルコとは関係ありませんけれど
とにかくお大事に・・・。
2012.01.12 Thu 21:22 URL [ Edit ]

Re:木曽のあばら屋さん、こんにちは。 - 管理人:芳野達司

フランチェスカッティ、気に入っています。ワルターとのモーツァルトは絶品ですね。あんな音を聴かせるヴァイオリニストはそういないと思います。

「トルコ風」を「トルコカゼ」と読むとなんだか新種の病気のようですね。
ワタシは昔、ながいことモーツァルトの「イドメネオ」を「インドメオ」だと思いこんでいました。どうも「後宮」と勘違いしていたようなのですが、いずれにしてもインドではないところがなんとも…。
2012.01.13 21:25
コメントタイトル:
投稿者名:
Mail:
URL:
投稿内容:
Password: ※1
Secret: 管理者にだけ表示を許可する※2
※1 パスワードを設定するとご自分が投稿した記事を編集することができます。
※2 チェックを入れると管理者のみが見ることのできるメッセージが送れます。

TrackBack

この記事へのトラックバック
TrackBackURL
  →
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
4 5 6 7 8 9
11 12 13 14 15 16
18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
ポチっとお願いします(´_`\)  ↓ ↓ ↓
最新TB
カテゴリー