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クレンペラーのメンデルスゾーン「交響曲第4番"イタリア"」

2008.12.15 - メンデルスゾーン

Mendelssohn

メンデルスゾーン 交響曲3,4番 クレンペラー指揮フィルハーモニア管


回鍋肉。肉の下ごしらえをすることで中華料理屋の味が再現できる…かな。

1.豚バラ肉のかたまりを1時間くらい茹でる。
2.取り出した豚バラ肉に醤油をひたす。
3.醤油をひたした豚バラ肉を素揚げする。
4.中華なべでキャベツ、長ネギ、ピーマンなどを炒め、適当に切った肉を投入。
5.塩、胡椒、醤油、ラー油で味付けして完成。


hoikourou


回鍋肉は本来甘辛い味噌で味付けをするが、こうして肉に味をしみこませておけば、あとは塩コショウだけでも奥深い味になる、ような気がする。
下ごしらえがちょっと手間だけど、手をかけただけのものはあるんじゃないかと自己満足にひたる。


クレンペラーのメンデルスゾーン。
世評は「スコットランド」のほうが高いようだけど、個人的には「イタリア」がいい演奏じゃないかと思う。
冒頭のピチカートが「ポン」とバッチリ決まっていて、もう、この部分だけでその後の質の高さが保証されたような手ごたえを感じる。
贅肉の少ない、キリッと引き締まった響きが禁欲的な感じを受けるうえに、各楽器の鳴らし方がじつに朴訥で色気がない。なんというか、とても浮世離れしているのだ。1楽章のラスト近くで現れるクラリネットとか、スケルツォでのフルートなんか、偉い坊さまの説教みたいに謹厳なのだけど、それが堅苦しくなくて、とても説得力をもって耳に入り込んでくる。
対抗配置にしているせいか、低弦が抑えられていて、全体に腰は高い。なので、軽やかな足取りだし、テンポも速めに進んでゆくのだけど、陽光眩しいイタリアのイメージとはちょっと違う。
どこの国の空だろう。
軽快だけど、禁欲的。不思議な味わいのある演奏である。

1960年2月、ロンドンでの録音。

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Comment

無題 - rudolf2006

吉田さま こんばんは

吉田さんの料理、本当に美味しそうに見えます、見えるだけではないと思いますが〜。
手間暇かける、これが一番の贅沢かもしれませんね、
それにしても、回鍋肉、美味しそうですね〜

クレンペラーのメンデルスゾーン、吉田秀和さんも、いつかラジオで紹介されていました。いつかCDを欲しいなと思いながら、そのままになっています。
「イタリア」は一度演奏したことがありますが、とっても難しいことで有名ですが、「スコットランド」はそれよりは、更に更に難しいです。

この時代のフィルハーモニアの音は、不思議な音がしていますね〜。以前、吉田さんが紹介されていたと思うのですが、クレンペラーの「大地の歌」、ブルックナーの6番でも感じたのですが〜。
クレンペラーの音作りなのでしょうか〜。バルビローリ・ロンドン響などと、少し音が違うように思いますよね〜。

ミ(`w´彡)
2008.12.16 Tue 18:28 URL [ Edit ]

Re:rudolf2006さん、こんばんは。 - 管理人:芳野達司

コメントありがとうございます。

料理ですが、写真の写りがいつも悪くて、恐縮してます。
回鍋肉は、けっこうよく作ります。我流ですが、ばら肉のかたまりを使います。

クレンペラーのメンデルスゾーンは、「スコットランド」の世評が高いのですが、聴いてみると、「イタリア」のほうがいいのじゃないかと思います。

>「イタリア」は一度演奏したことがありますが、とっても難しいことで有名ですが、「スコットランド」はそれよりは、更に更に難しいです。

そういわれて聴いてみると、難しそうです。速いパッセージが多いですよね。
この時代のフィルハーモニアの音、対抗配置も影響があるのでしょうか、重厚な響きがしていますね。
2008.12.17 21:38

無題 - neoros2019

宇野功芳批評のなかで現今のヴァント評と違って、古くからヒットのひとつ
この時代のクレンペラーというかドイツ・エレクトローラのLPの音は繰り返しになりますが本当に絶品でした
同オケ、同年?の録音のベートーヴェンの第5もこれぞクレンペラーというべく惹きこまれる演奏でしたね
2008.12.17 Wed 10:02 [ Edit ]

Re:neoros2019さん、こんばんは。 - 管理人:芳野達司

コメントありがとうございます。

宇野功芳はクレンペラーの評価高いですね。
メンデルスゾーンは昔からの定番と言われていますが、個人的には「イタリア」がいいと思いました。
暗いというか、抑えた情熱を感じます。
ドイツ・エレクトローラのLP、何枚か持っていますが、いいですね。たいした装置をもっているわけじゃないので偉そうなことはいえませんが…。
2008.12.17 21:42
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