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新・資本論、ムター、ヴァイオリン協奏曲

2011.06.19 - ベートーヴェン
    
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ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲 ムター(Vn)カラヤン指揮ベルリン・フィル


堀江貴文の「新・資本論」を読む。
ホリエモンが語る、お金の話。銀行はもういらないとか、地震保険に入っても意味はないなど、言っていることは相変わらず過激だ。
個人だと銀行にお世話になるのは貯金と住宅ローンくらいなものだけど、年利が1%に満たないような預金は他のところで資金運用したほうがいいし、住宅ローンなんてリスクの高いものに手を出すのがわからない。日本では、家は買ったとたんにウワモノの価値は下がってしまうから、投資としても不効率。だからいっそのこと賃貸のほうがいい。
地震保険もナンセンス。もし首都圏に大震災がきたら、保険会社は全部の保険を払いきれないから、デフォルトとなってしまう。

住宅ローンはともかく、後者は今となっては説得力がある。主な被害地が都市部ではない東日本大震災においても、損保はけっこうな打撃を受けていたから、これがもし首都圏の震災だったら、かなりキツいものがあるだろう。
ホリエモンの結論。お金というものは信用である。必要ならば金融機関ではなく、助けてくれる人に借りるべし。


日曜日は、ベートーヴェンのバイオリン・コンチェルト。構成はガチガチで色気はないが、こんなにほんわか和む音楽も珍しい。ひととき、仕事を忘れて19世紀のヨーロッパに思いを馳せる。
ムターとカラヤンによる、これはなんとも豊満なベートーヴェン。テンポはゆっくり(全曲で48分強)だし、オーケストラはどっぷり厚いし、ソロも太い。
この音楽は形式の簡素さゆえに、遅いテンポで弾いてしまうと、緊張感がもたなくてダレてしまう危険があるが、ムターは真正面から勝負を挑んでスキがない。こってりとした音色はむせかえるように濃厚。グラマーな恰幅で、最後までピリッと弾ききっている。このゆっくりとしたテンポは、おそらくカラヤンが設定しているのだろうが、ムターはしっかりとついてゆく。さすがカラヤンの愛人である(違うか)。

ベルリン・フィルの威力はスゴイ。ティンパニとトランペットの溶け合う音は黄金のように渋く、格調高い色調を醸し出す。つんと澄ました弦楽器の、なんとも艶っぽいこと。そして、出番は多くないけど、2楽章のファゴットの響きはじつに浮世離れしていて玄妙。なんともいえない音色である。このくだりを聴くためだけに、棚の奥からディスクを引っ張り出す価値がある。
全体を通して、70年代後半のカラヤンの、代表作のひとつといいたいくらい。静かな闘志が漲っている。
カデンツァはクライスラー。落ち着いたいいソロだけど、全体を通してオケとの絡みが聞きどころ。


1979年9-12月、ベルリン、フィルハーモニーでの録音






jin

今日も神宮へ。
日曜日のデーゲーム、お日様の下のビールは最高。

ロッテの先発は唐川。
8回まで1失点の好投。打者のタイミングをずらすのがうまい。



jin

ヤクルトは石川。
途中までリードしていたものの、チャンスにつながれて逆転されて降板。



jin

井口。
まだメジャーでも通用するのに、なんで日本に帰ってきちゃったの。



jin

二塁ランナーに指示を出すロッテの山森外野守備走塁コーチ。
アメリカの野球殿堂入りした守備は、今も鮮烈に覚えているよ。
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