忍者ブログ

選択したカテゴリの記事一覧

ストコフスキー、ロンドン交響楽団、ヘンデル"メサイア"ハイライト

2020.08.09 - ヘンデル

gr



ストコフスキー指揮ロンドン交響楽団・他の演奏で、ヘンデル「メサイア」(ハイライト)を聴きました(1966年9月、ロンドン・キングスウェイ・ホールでの録音)。

序奏からとても重厚。モダン楽器咲き乱れていたころのビーチャムやサージェント、あるいはオーマンディによる演奏を想起させます。いわゆる古楽による、ピノックやクリスティ、パロットらとは一味違う。どちらも素敵。それはヘンデルの音楽が、編成の大きさや演奏スタイルの違いを、ある意味超越して屹立しているからではないかと思われます。バッハの曲にもそれは通じるでしょう。

歌はおしなべて大柄、おおらか。そのあたりは英語圏の歌手を用いたオーマンディ盤にやはり似ているような。大きめ編成のオーケストラに色合いが似ている。
とりわけ、女声を気に入りました。コントラルトは呼吸がたっぷりと深く、気宇壮大。時を忘れるような感覚を覚えました。ソプラノは可憐にして優雅。

ストコフスキーの指揮は、大地を一歩一歩踏みしめるような悠揚迫らざるテンポ。それでいて気品高い音楽を聴かせてくれます。ビーチャム盤(グーセンス編曲)ほどの楽譜の改訂はありません。ただ、好きな「リジョイス」が含まれていないのは残念。


シーラ・アームスロリング(ソプラノ)
ノーマ・プロクター(コントラルト)
ケニース・ボーエン(テナー)
ジョン・キャメロン(バス)
チャールズ・スピンクス(チェンバロ)
フィリップ・レッジャー(オルガン)
ロンドン交響合唱団


























PR
   Comment(0)    ▲ENTRY-TOP
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
ポチっとお願いします(´_`\)  ↓ ↓ ↓
最新コメント
カッチェン、フロマン、ブラームス"ピアノ協奏曲2番" from:Yoshimi
-11/16(Thu) -
フルニエ、フィルクスニー、ブラームス"1番" from:老究の散策クラシック限定篇
-03/18(Sat) -
ゼルキン、オーマンディ、ブラームス"1番" from:老究の散策クラシック限定篇
-02/20(Mon) -
ゼルキン、オーマンディ、ブラームス"1番" from:“スケルツォ倶楽部”発起人
-02/20(Mon) -
古典四重奏団、ベートーヴェン、15,13"大フーガ" from:老究の散策クラシック限定篇
-10/30(Sun) -
最新TB
カテゴリー