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"ストレスとうつ"、ソロモン、ブラームス"ピアノ協奏曲1番"

2012.10.05 - ブラームス
 
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ソロモン名演集



徳永雄一郎の「ストレスとうつ」を読む。

うつ症状あるいはうつ病についての基本的な知識が端的に書かれているため、うつについて知りたいときはこの本を読むといい。

うつの治療の基本は「休む」ことだといわれているが、近所を日中ぶらぶらしていると世間体が悪いから入院したほうがよい、とはまことに現実的な意見であり、うなづける。
じっさい、インターネットやテレビや読書を控えろといわれたら、することがかなり限定されるから、家にいても退屈で仕方がないわけだ。
そう考えると、入院が一番手っとり早い治療なのだろう。
卓見かもしれない。







ソロモンが弾くブラームスのピアノ協奏曲第1番を聴く。

いままでソロモンというピアニストをベートーヴェンの後期のソナタでしか知らなかったので、この演奏はかねがね興味があった。指揮がクーベリックというのもそそられる。

ソロモンの音は太くてがっちりしている。がっちりしていて、色気がない。剛直というか、男気があるというか。ふっとしたセンスのあるニュアンスもどちらかと言えば男くさい。こういうピアノもたまにはいい。ブラームスのこの曲に合っていなくもないような気もする。

フィルハーモニア管を指揮するクーベリックもまた骨太である。お互いわりとそっけない。男気である。
3楽章のラストでぐいぐい速度をあげていくところはなかなかの迫力である。


1952年の録音。





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Comment

ソロモンのブラームス - yoshimi

こんにちは。
ソロモンのブラームスは、コンチェルトもソロもルバートをあまり使っていないので、拍子がきっちり数えられるような折り目正しい演奏ですね。
音の過密なブラームスでも、旋律線が明瞭でソノリティが濁ることもありませんし、ベートーヴェン的な古典的な端正さのある清廉なロマン派といった感じがします。
音質が悪い録音が多いですが、色彩感やソノリティが綺麗な人なのではないかと思います。

第2番のコンチェルトも録音していますが、演奏に勢いがあり、シンフォニックな曲なので、第1番よりも合っているような気がしないでもありません。
第1楽章と第2楽章は豪気なロマンティシズムがあって、結構パッショネイトです。
録音年代や曲想によっても、弾き方が多少違ってくるのでしょう。
2012.10.07 Sun 09:09 URL [ Edit ]

ブラームスは初めて聴きました - 管理人:芳野達司

yoshimiさん、こんにちは。
ソロモンの演奏は、ベートーヴェンの後期のソナタ集のみ持っていて(吉田秀和の影響で)、ほかは聴いたことがなかったので、このBOXには期待していました。
このブラームスは確かに折り目正しい演奏ですね。面白みには欠けるものの、まじめさに迫力があります。

脳梗塞のために引退を余儀なくされたことがつくづく惜しまれます。ステレオでのベートーヴェンやブラームスを聴いてみたかった。さぞ素晴らしいものでしょう。
2012.10.07 13:40
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