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ドニゼッティ 歌劇「ルチア」
ズービン・メータ指揮フィレンツェ五月音楽祭o,cho
ルチア:エディッタ・グルベローヴァ
エドガルド:ヴィンツェンツォ・ラ・スコーラ
エンリーコ:ロベルト・フロンターリ
ライモンド:マルコ・ベルティ
アルトゥーロ:カルロ・コロンバーラ
1996.5.26 東京文化会館昔に録ったビデオを掘り起こしている。録画したきりで一度も観ていないものも多い。録画すると安心してほっといてしまうのである。音楽物に限らず、映画とかドラマでもそうだ。そういったものは、よほどヒマなときか必要のある場合じゃないと、まず観ないのだが、この3連休は用事もなく金もあまりないのでいろいろ漁ってみた次第。
メータがフィレンツェ五月音楽祭と来日したのは何度かわからないが、96年の来日公演を発見したので観てみた。放送からちょうど10年を経て日の目を見たということである。
「ルチア」はもとより、ドニゼッティのオペラを全曲通して聴くのは私にとって初めて。
あらすじをざっくり。
舞台は17世紀のスコットランド。ルチアには敵対する部族の恋人がいるが、兄の陰謀により政略結婚させられる。絶望したルチアは発狂し、婚礼の夜に結婚相手を殺害し自害する。それを知った恋人のエドガルドは失意のあまり自ら死を選ぶ。
「ロミオとジュリエット」ネタであるが、これは実話を基にしたウォルター・スコットの小説を原作にしているらしい。
先週にいくども聴いた「トスカ」でのカラスは凄かったが、ここでのグルベローヴァも凄すぎてあきれますな。
これがコロラトゥーラというものかと思い知らされた。羽毛のように軽やかな声で低音から高い音までの細かいパッセージを縦横無尽に走り尽くす。ライヴだということを忘れて、いやこの臨場感はライヴに他ならないのだけれども、正確無比な声の応酬にただ感心するばかり。とくにこのオペラでは「狂乱の場」を始めとしてこのタイトルロールの見せ場が多いのだが、いやまったくこの技術と体力に圧倒されるばかり。
この歌手は日本でとても人気だというのは知っていたけれど、こういう歌を生でみせつけられたら、そりゃ魅せられますよね。
このオペラ、ルチアばかりではなく一方の主役であるエドガルドにも見せ場がある。ヴィンツェンツォ・ラ・スコーラは輝かしい声でもって悲劇のヒーローを充分に演じている。声の張りといい歌いまわしといい、グルベローヴァに決して引くところない立派な歌唱だと思う。
この音楽においてはオーケストラは割と単純な伴奏に徹するシーンが多いが、ぴったりと歌手に合わせていて見事。これは指揮者がうまいのだろう。
オケは実に渋い。晴れ間の見えない曇り空のようなドヨーンとした音色は舞台であるスコットランドを意識したといったら穿ちすぎか。でもこういう音色はまるでロンドンのオーケストラみたいで悪くないなあ。PR
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