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オーマンディ、チャイコフスキー、"冬の日の幻想"

2017.11.07 - チャイコフスキー

mahler




オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団の演奏で、チャイコフスキーの交響曲1番「冬の日の幻想」を久しぶりに聴きました(1976年10月、フィラデルフィア、スコティッシュ・ライト・カテドラルでの録音)。

これは華やかで、かつ豪快な演奏。それぞれの楽器が、鳴りきっていて痛快。
この曲では、スマートなティルソン・トーマス盤や泥臭いロストロポーヴィチ盤、豪奢なカラヤン盤などが印象に残っていますが、これもいい演奏。

まず、ソロ楽器が素晴らしい。オーボエは哀しみを湛えながらも芯がしっかりしている。フルートは重厚。ファゴットは表情豊か。クラリネットは滋味に溢れている。トランペットは輝かしい。ホルンには哀愁が漂っている。そして、弦は艶があって、しなやか。
ティンパニもいい。金管楽器と溶け合うところはもちろん、弦楽器ともよく混ざり合っており、味わいのある音を出しています。

ラストは大爆発。思わず、エアー指揮をしてしまいました。














ma
 
パースのビッグムーン。

















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Comment

お早うございます - rudolf2006

芳野さま お早うございます
お久しぶりです

BLOGは読ませてもらっていますが
コメントは久し振りです

オーマンディ師のチャイコ
初期の方が演奏も面白いようにも思いますね
オケ奏者のレヴェルの高さは舌を巻きますね
楽器をやっていたものとしては ちょっと 哀しくなるほど上手いです 

こういうオケの前で指揮するのは どういう気分なのでしょうね… うれしいのでしょうか、怖いのでしょうか…

ミ(`w´彡)
2017.11.08 Wed 08:59 URL [ Edit ]

こんばんは! - 管理人:芳野達司

rudolf2006さん
僕もrudolf2006さんの投稿は毎回拝読しています。

オーマンディのチャイコフスキーを久しぶりに聴きました。華麗であるとともに、堅実さを感じます。
今日、続いて2番を聴きました。ラストのティンパニのうまさに仰天しました。神業といいたいくらいのものです。
このオケの前で指揮する気持ちは、、、計りしれません。
2017.11.08 19:58

五十年以上・・・ - 老究の散策クラシック限定篇

すれ違いなのかオーマンディの音盤の鑑賞ないし所有はありませんでしたが、このたびこの12枚組セットCDを手にすることと。
気になっていたマンフレッドもシャイーコンセルトヘボウの如き不快な違和感や嫌悪感に包まれることもなく只々フィラデルフィアの美音に押しまくられている間に曲が終わるという幸せな気分。
1812年の静謐感、スラブ行進曲、フランチェスカダリミニの音のふくよかさもさることながら眠りの森の美女の流れるような幸福感にむしろ驚かされ。
そしてそれ以上に手あかにまみれた食傷気味と感じていたくるみ割りの各ピース、花のワルツの弦の幻想的なアタックには今更ながら仰天させられました。
ことチャイコフスキーに関してオーマンディはある意味、カラヤン以上に再頂点を極めた仕事を残したのですね。
2020.10.03 Sat 12:33 URL [ Edit ]

こんにちは。 - 管理人:芳野達司

最初に買ったクラシックのレコードは、オーマンディ指揮のチャイコフスキー三大バレエハイライトでした。CBSだったので、当ディスクとは異なる演奏だと思います。ずいぶん繰り返し聴いたものでした。
チャイコフスキーは交響曲もいいけれど、とくにバレエ音楽に惹かれます。いくつかの演奏を聴きましたが、オーマンディのものは格別で、全曲を残さなかったことが残念でなりません。
一時期、吉田秀和を読んでいたせいで、オーマンディからは離れましたが、ここ10年くらいまた聴き始めました。掛け値なしに素晴らしい指揮者だと思います。
2020.10.03 17:06

人生の損失(オーマンディのチャイコフスキー) - 老究の散策クラシック限定篇

わたしが所有している宇野功芳やら福島章恭、許光俊らその他評論家受けがこれほどまでに悪い指揮者もいませんね。
元々棒振りになりたくなかった経緯とかが詳細に解説されていたり、オケの明るすぎる音響特性や圭角の無い音創りを殊更に指摘したり。
ディズニー資本と結びつく安手の映画音楽並みと評するバカもいるくらいです。
個人的に、ペライアのモーツァルトピアノコンチェルト全集などもあるクラシックブロガーから示唆を受けてその演奏の有無を知るという状態が続いています。
わたしの知己のクラシック音楽仲間だけにでも、このオーマンディのチャイコフスキーは聴かせ知らしめたいと心から思います。
2020.10.04 Sun 16:34 URL [ Edit ]

私も30年は存しました。 - 管理人:芳野達司

オーマンディはチャイコフスキーはもとより、ベートーヴェンやブラームスも素晴らしいです。ブラームスはとくに2番、ゆったりとしていてスケールが大きい。
ベートーヴェンはまだ全部は聴いていませんが、3番に感銘を受けました。こちらもブラームス同様にたっぷりとした深い呼吸で朗々と鳴らしており、巨大な寺院のような威容があります。
2020.10.05 13:48
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