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アファナシエフのシューマン「森の情景」

2007.05.26 - シューマン


shumann

シューマン 「クライスレリアーナ」、「森の情景」 ヴァレリー・アファナシェフ


「組曲」マンスリーはこれで最終回。組曲というジャンルの音楽はいろいろあるけれど、思ったほどCDを所有していなかった。ジンセイで一番最初に買ったクラシックのLPは、チャイコフスキーの三大バレエ組曲だったのをよく覚えているせいか、多く持っているような錯覚をしていたのかもしれない。

シューマンの「森の情景」は、9つの題名をもつ小曲からできているピアノ音楽で、「組曲」という名称はついていないものの、ひとつひとつが独立した曲の集まりだということで組曲にいれてしまってもバチはあたらないだろう。たぶん。
この曲を始めて聴いたのは、ルービンシュタインの演奏だった。彼はシューマンをわりに得意としていたようで、いくつかの録音が残されている。ルービンシュタインの演奏で印象的だったのは第7曲の「予言の鳥」。不思議な感覚の和音とメロディーが、あたかも西洋の幽霊屋敷を思わせた。ピアノの音はとても濃くて幻想的で、この曲を初めて聴いたくせに、この演奏はとてもいいものだと確信させるものだった。
あと、1曲目の「森の入口」も大好きな曲だ。いかにも、これからメルヘンの世界が始まりまっせ、という感じ。楽しみ半分不安半分といったフラフラした風情が心地よい。
アファナシエフのピアノは、じっくりとしたテンポで幻想的な方向を狙っている感じはするものの、音そのものは明快であり、全体にスッキリした味わいになっている。明快な録音も後押し。
曲は甘口で、演奏は端麗辛口。
一杯やりながらこの曲を聴くと、あっという間に終わってしまう。ボトルじゃなくて曲が。幻想世界に酔いしれ、時間が経つのが恐ろしく速く感じるのである。





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Comment

無題 - Niklaus Vogel

吉田さん、こんにちは! 「森の情景」素敵です。アファナシエフのこの演奏は聞いたことがありませんが、変幻自在の芸を愉しませてくれるピアニストですね。
「組曲マンスリー」、楽しかったです。来月は交響曲でお会いしましょう(笑)!
2007.05.26 Sat 18:12 URL [ Edit ]

Re:Niklaus Vogelさん、こんにちは。 - 管理人:芳野達司

コメントありがとうございます。
「森の情景」、昔から好きなのですよ。何度聴いても飽きません。アファナシエフの演奏もいいものだと思います。
今回の「組曲マンスリー」もいろいろ楽しめました。個人的には割と忙しい月でありましたが、なんとか乗り越えられそうです。来月のテーマも楽しみにしております。
2007.05.26 22:01

無題 - しじみ

こんばんは。「組曲マンスリー」、吉田さんも終了でございますか!お付き合いありがとうございました。お疲れ様でございました。
最後にアファナシエフを持ってこられるとは、ちょっと驚きました。なかなかクセのあるピアニスト。私は「森の情景」は聴いたことないですが、「展覧会の絵」のピアノ版はやはりアファナシエフで聴きました。独特のテンポでちょっとついていけなかったのですが、「森の情景」は聴いてみたいですねー。
どうぞまた来月もよろしくお願いいたします。私はまだ今月がんばらねば・・・。とほほ。
2007.05.27 Sun 21:50 URL [ Edit ]

Re:しじみさん、こんばんは。 - 管理人:芳野達司

コメントありがとうございます。
アファナシエフ、変態っぽくて好きですね。出ている録音は全部聴いてみたいものです。
「展覧会の絵」もなかなかです。ホロヴィッツのような露骨なダイナミックはありませんが、じわじわと迫り来る暗い情熱がいいですね。
「森の情景」は、相当いい演奏です、オススメです。
こちらこそ来月もよろしくお願いいたします。
2007.05.27 22:00

無題 - tokupi

こんばんは。

>曲は甘口で、演奏は端麗辛口。

はげしく賛同いたします!
僕もたいがい飲みながら聴くので「どこか」へ連れて行かれます(笑)
『展覧会の絵』も彼の演奏を参考にしたばっかりに・・・(^ ^;)
2007.05.30 Wed 01:53 [ Edit ]

Re:tokupiさ、おはようございます。 - 管理人:芳野達司

コメントありがとうございます。
「森の情景」を初めて聴いたのが中学生の頃でした。口当たりの良い曲で、1度目から独特の世界に魅了されたものです。ルービンシュタインのロマン溢れる演奏でした。
大人になって一杯やりながら聴くと、確かに「どこか」へ連れて行かれちゃいますね。アファナシエフのゆっくりしたテンポからも曲の磁力を感じます。
2007.05.30 06:44
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