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フランクのシューベルト「幻想曲」

2007.04.22 - シューベルト


幻想曲

シューベルト ヴァイオリンとピアノのための幻想曲 パメラ・フランク(Vn)、クロード・フランク(Pf)



シューベルトのヴァイオリンとピアノのための曲集を聴いてみる。これは昨日にブックオフにて250円にて購入したもの。近所のブックオフは、クラシックCDの250円セールを常時行っているのだ。
そのなかでは特にNAXOSやARTE NOVAが多く、珍しい曲も盛りだくさんにある。R・コルサコフとバーバーのピアノ作品集や、グリエールやベルワルドのシンフォニーなどは渋いけれども気が向いたら買うこともあろうかと思うが、なかには作曲家の名前を読めないものもあったりする。さすがナクソスであり、守備範囲の広さは屈指のものがある。
それにしてもこの片田舎の街の古本屋にひっそりと佇んでいるこのCDたちの立場というのは、なんだか妙だ。「誰が」、「何のために」、というのはわからぬでもないが、「誰が買うのか」という根本的な問いが置き去りにされているような気もする。事実、このラインアップは半年前からあまり変わっていない。
まあとにかく、がんばってほしいものである。


シューベルトのヴァイオリンとピアノのための「幻想曲」という曲を、ずっと昔に聴いた覚えはあるがしばらく忘れ去っていた。シューマンの「幻想」を夢のなかにどっぷり浸ったおとぎ話だとすれば、シューベルトのは朝靄のなかでぼんやりと目覚めるような淡いものだと感じる。
単一楽章から成っているが、4つの部分に分かれており、特に2番目のアレグロは聴き覚えのある曲で、小刀で斬られるような鮮烈なメロディーが印象的。ピアノは伴奏に徹しているのではなく、ヴァイオリンと共にとても表情豊かな音楽を繰り広げる。このCDでは26分の演奏時間だが、全体が緊密な糸で紡がれているような結束感があって、感覚的にだけど構成力の巧みさを感じることができる。
パメラ・フランクのヴァイオリンは響きは渋いが、温かみがある。クロード・フランクのピアノはがっちり土台を支えていて、ともに安定感のある、いい演奏だと思う。

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