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ブレンデルのシューベルト「即興曲集」

2008.02.17 - シューベルト

shubert

シューベルト 即興曲 ブレンデル


NHK総合で、イチローのドキュメンタリーを放送していて、つい見入ってしまった。
普段のイチローからは想像できない、饒舌ぶりに引き込まれた。
話題は、成功するための理念のようなものから、野球の技術論まで幅広かったが、とくに独自ともいえる打撃論は面白かった。
ストライクゾーンの球をヒットにするのは、自分が一番だろう、と。
ボール球に手を出してしまうところに課題があると言う。
確かに、イチローはフォアボールが極端に少ない。その理由として観客はフォアボールを見るために、時間を犠牲にして球場に足を運んでいるのではないという、ファンの目に立ったものだ。
ボール球に手を出してしまうのは、そういう観点にあるものだし、またイチローが歩くためではなく打つために打席に入るという本能的なものもあるのだろう。
ボール球をぐっとこらえて我慢すれば、4割はそう遠くないと予想できるが、あえて彼はそうしないような気がする。
それは、彼の打撃を見るために時間を削って球場に足を運ぶ観客のためであるし、なにより打つことが好きだから、じゃないかと思う。


ブレンデルの即興曲、1度目の録音。
同じシューベルトとはいっても、昨日聴いたケルテスの「未完成」は、曲そのもののイメージを覆されるような、極度の緊張感におおわれた演奏であったけど、この即興曲は、どちらかといえばシューベルトの田園的でほのぼのとした世界を堪能できる。
この曲にはいい演奏が多い。
繊細な強弱の按配の妙をみせるルプー、大らかなダイナミズムを聴かせるホロヴィッツなどがあるが、このブレンデル盤は、細やかなテンポの収縮が絶妙で、思いのままにシューベルトの詩情をあますところなく、自然に描ききった演奏だと思う。
フィリップスの柔らかな音色も効果的。
多くの即興曲の名演奏の中でも、遜色のないピアノを聴かせてくれる。

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Comment

無題 - rudolf2006

吉田さま お早うございます

イチロー君は、独特の世界を持っていますよね
それに、ちょっと求道者のような野球の選手ですよね、これまでの野球の選手にはいなかったようなタイプではないでしょうか~
あの身体で、メジャーで勝負しているのですから、それは相当の技術、それに頭脳が必要なんでしょうね~。

シュベルトの即興曲、私はゼルキン盤しか聴いたことがありません、爆~。本当に偏っているなってこの頃思っていますが~。

ブレンデル盤、聴いたことがありません。ベトベンのコンチェルトのライヴ盤を聴き直したら、テクニークも素晴らしいものでした。
どんなシュベルトの世界を作っているのか、知りたくなりますね~。

ミ(`w´)彡 
2008.02.18 Mon 06:45 URL [ Edit ]

Re:rudolf2006さん、こんにちは。 - 管理人:芳野達司

コメントありがとうございます。

イチローは、毎朝カレーを食べているそうです。
カレーを食べているところも映されていて、それがとてもうまそうだったので、昨晩はカレーにしました(笑)。

私は逆にゼルキン盤を聴いたことがありません。ゼルキンもシューベルトを少なからず録音しているようですが、1度も聴いたことがありません。いつかきいてみたいと思います。

この曲を最初に聴いたのは、このブレンデルの旧盤でした。今もたまに取り出します。何度聴いても飽きません。これはオススメです。
2008.02.18 12:40

無題 - mozart1889

こんばんは。
ブレンデルの演奏はいつも真摯で考え抜かれた末の演奏という感じで、思慮深い大人の風格が漂うものでした。ボクは大好きです。
ピアノの音色も実に綺麗で、しっとりと落ち着いています。心地よくシューベルトの世界に連れて行ってくれます。
2008.02.18 Mon 23:53 URL [ Edit ]

Re:mozart1889さん、こんにちは。 - 管理人:芳野達司

コメントとトラックバックをありがとうございます。

ルプーやペライア、シュナーベルの演奏も聴きますが、どれも優れた演奏と思いつつも、最後はこのブレンデル盤に戻ってきます。
考え抜かれたいえば、これ以上はありえないというような的確なテンポが心地よいです。細かい味付けがされていて、それが実に腑に落ちます。
ブレンデルには新盤もあるようですが、まだ未聴です。これに落ち着いてしまっています。
2008.02.19 12:30

無題 - sweetbrier

こんにちは。遅れて今頃のコメント、すみません。
シューベルトのピアノ曲では、私はこの即興曲集がいちばん好きなんですよ。私自身、古典派のピアノソナタばかり何曲もレッスンしたあと(モーツァルトも辛かったです。弾くのは難しい)、やっとこさ与えられたロマン派の曲がこの作品142の3番と90の2番でした。様々な歌があふれていて、音楽を奏でる喜びをいっぱい味わいました。懐かしさに、遅ればせながらも出てきてしまいました。

私はシュナーベルの古いLPレコードを持っているだけなんですが、よい演奏が多いんですか。どれにしようかしら…。

この番組のイチロー選手、ほんとに饒舌でしたね。今シーズンも楽しみです。
2008.02.23 Sat 15:24 [ Edit ]

Re:sweetbrierさん、こんにちは。 - 管理人:芳野達司

コメントありがとうございます。

ピアノを習われていたのですね。
自分でこういう曲を弾けたらステキです。この即興曲集はどれもいいのですが、特に好きなのは142の3です。音楽を奏でる喜び、スバラシイ。
シュナーベル、私も持っています。CDのほうですが、一度聴いたきりしばらく聴いていないのでまた聴きたくなりました。
このブレンデル盤は一押しでありマス。

イチローって次男なんですよね。最初に知ったとき、ウケました。
2008.02.23 17:53
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ブレンデルで聴くシューベルト 即興曲集

シューベルトの即興曲集。作品90、D.899と作品142、D.935。 ピアノ独奏はアルフレート・ブレンデル。1972年の録音フィリップス盤。 シューベルトの即興曲集は学生の頃からの愛聴盤。 特に、ロザムンデの主題を用いた作品142の第3番変ロ長調がイイ。 初めて買ったLPはブレンデルの旧盤。LPジャケットの袋はミノヤとあるので、所沢の駅前商店街で買ったものだろう(さて、今はミノヤというショップははあるのかな)。 その後エッシェンバッハやルプー、ペライア、内田光子、ブレンデルの再録音盤な...
クラシック音楽のひとりごと 2008.02.18   23:50
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