アマデウス弦楽四重奏団の演奏で、シューベルトの弦楽四重奏曲13番「ロザムンデ」を聴きました(1956年2月、ジーメンスヴィラ、ベルリン、ランクヴィッツでの録音)。
この曲はシューベルトの、いわゆる後期三大四重奏曲のひとつです。イ短調であるがゆえに、とくに序盤は陰におおわれていますが、牧歌的な雰囲気も感じられる曲です。
アマデウスの演奏は、いつも通り、いい意味で朴訥です。ひとつひとつの音を丁寧に、愛情こめて弾いています。それが、手に通るようにわかる。
件の2楽章は淡々としているからこそ、奥行きのある味わいがあります。噛めば噛むほど、という言い方が適切かどうかはわかりませんが。
4楽章は、ヴィオラとチェロがときに全面にでてきて、立体的な音楽を形づくっています。
ノーバート・ブレイニン(第1ヴァイオリン)
ジークムント・ニッセ(第2ヴァイオリン)
ピーター・シドロフ(ヴィオラ)
マーティン・ロヴェット(チェロ)
パースのビッグムーン。
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