筒井一貴さんのピアノ・リサイタルに足を運びました(2022年10月1日、駒込、ソフィアザールにて)。
筒井さんのリサイタル、今回はピアノによるロマンティックな演目。
聴いたことのない作品が多いものの、どれもはにかむような笑顔が素敵な曲ばかり。
フィビヒは同じチェコのヤナーチェクと比べると、やや甘口。歳下の不倫相手を想って作った大量の小品のなかから6曲。ネッケ、セヴラックの温かな曲のあとに聴くベートーヴェンはいきりたっているよう。シューベルトは優しいけれど素人耳にも細かな技巧の妙味がわかる。グリーグは独特の響きから、メンデルスゾーンのピースとは似て非なるものだということを改めて思い知らされました。
土曜日の、極上の午後。
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