ルドルフ・ゼルキン ベートーヴェン選集資格試験があと1週間に迫ってきた。
思えば、この時期に取る必要があるのか、また、そもそも応用情報技術者資格が欲しいのかどうかもなんだかよくわからなくなってきた。
それは、就職活動のせいである。毎日メールのチェックやら面接やら履歴書への写真の貼り付けなどで大わらわなのである。時間はあるものの、精神的にゆとりがなくなってきている。
なので、この1週間ほどは問題集を開いていない有様。こんなことではイケナイ。
明日からはまた勉強を再開することとしよう(今日は疲れたからやらない)。
で、ゼルキンを聴くのだ。今週は毎日聴いている。
ゼルキンが弾くベートーヴェンだから、悪いわけがない。だから、このボックスに収録されている2つの31番ソナタももちろんいい。たとえようもなく、いい。
次元がすごく高いから、いいとか悪いとかのレベルの議論にはならないが、好き嫌いで言えばどちらだろう。
微妙なところだが、今日の私は後の録音のほうが好きだ。簡潔で力強く、がっしりとしていて堅牢な演奏である。隙がない。
いっぽう、古いほうのものも、同じようなテイストで、はっきり言って録音の塩梅以外は2楽章までほとんど同じふうに聴こえる。終楽章のみ、違いがわかる。ここでは、ほんの少し、遊びを利かせているような感じがする。テンポも若干遅いし、そのせいか緊張力はこころもち緩めなような気がする。意図的なのかもしれないし、そうじゃないかもしれない。録音場所が違うことや、もちろん年代が違うことの影響もたぶんあるのだろう。
いずれにせよ、高次元の話なので、どちらを取ったってなんら問題はない。
明日は、ヴァーモントの録音のほうを気に入るかもしれないナ。
Ⅰ 6:37
Ⅱ 2:10
Ⅲ 12:41
1960年4月、ヴァーモントでの録音。
Ⅰ 6:28
Ⅱ 2:09
Ⅲ 11:04
1971年1月、ニューヨークでの録音。
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