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ロストロポーヴィチ、バッハ"無伴奏チェロ組曲"

2015.03.26 - バッハ

ma



ロストロポーヴィチが1955年に行ったバッハのライヴ演奏を聴く。

ロストロポーヴィチは、セッションでは1992年に無伴奏を録音している。すでに60歳半ばの頃であり、これが最初で最後のセッションとなった。
こちらは、まだ聴いていない。聴いた友人からは「速くて味わいに乏しい」と伝えられたが、どうなのだろう。

このライヴ演奏では、彼の豪胆なチェロの響きを心ゆくまで堪能できる。

一般に、チェロの音はヴァイオリンに比べると小さいようだ。それは、例えばブラームスの二重協奏曲を生で聴くとわかる。たいがい、チェロの音はヴァイオリンよりも一回りくらい小ぶりである。ヴァイオリン奏者がそのあたりに気をつけないで弾くと、それはますます明瞭になる。

ロストロポーヴィチの生演奏を聴くことはできなかったが、彼の音は大きかったのじゃないかと想像する。このバッハを聴くと、弦に弓をこすりつける圧力の強さが時空を超えて伝わってくる。彼ならば、相手がオイストラフであろうとパールマンであろうと、決して負けない音を発していたのではあるまいか。

そんなわけで、このバッハは力強い。テンポは全体的に速めであると思うが、音色がとても厚くて密度が濃いし、テクニックは目覚ましく、弛緩するところが全くない。重戦車がうなりをあげながら高速で疾走するかのよう。

この曲に関しては、どちらかと言えば牧歌的な、ゆったりした演奏が好みである。よって、このディスクを頻繁に聴くことはないと思うが、強烈なインパクトを感じたので、ずっと記憶に残ると思う。


1955年5月26,27日、プラハ、ルドルフィヌム(第10回プラハの春音楽祭ライヴ)。



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ma


今日のおやつ。






 

「ぶらあぼ」4月号に掲載されました!






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Comment

ロストロの無伴奏 - 木曽のあばら屋

こんにちは。
ライヴなので荒いところもありますが、勢いがあって素晴らしい演奏だと思います。

1992年録音のほうは、ちょっと考えすぎちゃったのかなあ・・・という感じの、不思議な演奏です。
2015.03.26 Thu 21:23 URL [ Edit ]

すさまじい。。 - 管理人:芳野達司

木曽のあばら屋さん、こんにちは。
この演奏を聴いた後、1番だけ、シュタルケルの50年代の録音を聴きました。彼も相当な弾き手だと思いますが、ロストロの演奏に比べると普通に思えてしまいます。
ロストロポーヴィチのこの、一気呵成の勢いとエネルギーは尋常ではありませんね。

これを聴いたら、1992年録音も聴かないと。いつか、聴かなきゃ。
2015.03.26 22:08
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