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ブーレーズ、ドビュッシー"ペレアスとメリザンド"

2022.06.20 - ドビュッシー

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ブーレーズ指揮、シュタイン演出による、ドビュッシー「ペレアスとメリザンド」を視聴しました(1992年3月 カーディフ・ニューシアターにおける収録)。

この曲、アンセルメの演奏をながら聴きすることはあるものの、全曲を通して視聴するのは初めて。
音楽・お話しともに、ゆら~りゆらゆら、たゆたうように進みます。3幕の4場以前までは、大きな変化は見当たりません。その場以降は大きな起伏をみせるところありますが、ヴェルディやプッチーニ、または同じ国のグノーやマスネのような劇的さではない。
さらに、ドビュッシーが大きな影響を受けたとされるワーグナーとも違うようです。幕がアリアで区切られることなく、連続した流れで構成されているあたりは「楽劇」と類似していると思いますが、なんでしょう、ドビュッシーは怒りや悲しみの表情が、梅雨空の靄のように淡い。金細工のように細やか。不思議な味わいの音楽です。
当ディスクの演奏は、ひんやりとした肌ざわりを感じさせるもので、おフランスの雰囲気濃厚なアンセルメ盤とは趣きが異なるようです。
演出は端的で含みがなくわかりやすいため、音楽と演技に集中することができました。

来月の新国はどんなことになるのか、楽しみです。


メリザンド…アリスン・ハーグレイ(ソプラノ)
ペレアス…ニール・アーチャ(テノール)
ゴロー…ドナルド・マクスウェル(バリトン)
アルケル…ケニス・コックス(バス)
ジュヌヴィエーヴ…ペネロープ・ウォーカー(アルト)
イニョルド…サミエル・バーキー(ボーイ・ソプラノ)
医者/羊飼い…ピーター・マッソーキ(バス)
ウェールズ・ナショナル・オペラ管弦楽団・合唱団
































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