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パリ・オペラ座、チャイコフスキー、"イオランタ"

2019.03.01 - チャイコフスキー

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アルティノグリュ指揮パリ・オペラ座、他の演奏で、チャイコフスキーの「イオランタ」を視聴しました(2016年3月、パリ、ガルニエ宮での収録)。

3月2日に開催される新宿区民オペラの予習です。

以下、ざっくりとしたあらすじ。
生まれながらにして盲目の王女は、自分の目が見えないことを知らない。何故ならば、周囲が気を使って「光」を連想させる言葉を用いないから。
でもある日、ひとりの騎士が王女の前に現れ、自身が盲目なことを知らされる。それを聞いた王は激怒するが、彼女は手術を受けることを決断。無事に成功し、騎士と結ばれる。


所謂、おとぎ話ですね。わかりやすくていい。チャイコフスキーの音楽もまたしかりで、強いて言うならば「眠りの森の美女」の雰囲気に似ているかと。
歌手はみな、満遍なく素晴らしい。演技も歌も。王は見た目も声も貫録たっぷりだし、伯爵は若いイケメンで歌もスマートで「白馬の王子」にふさわしい。ハキアは、意固地だけどいかにも腕のいい医者をガッチリと歌いあげている。
王女はちょっと豊満だけどなかなかの美人。適度な質量のある声は伸びと深みを湛えており、もっと聴きたいと思わされるものでした。

舞台は、王の居間のみ。シンプルだから、とてもわかりやすいもの。
チャイコフスキーのバレエ曲は技術的に難しいと伝え聞きますが、これも似たようなものと推察。パリ・オペラ座は難しさを感じさせない自然な演奏ぶり。そんな演奏が実は高度。

全体を通してこのオペラ、「エフゲニ・オネーギン」と大きな遜色はないと感じました。それほどに魅力的でした。


イオランタ…ソーニャ・ヨンチェヴァ(ソプラノ)
ルネ王…アレクサンドル・ツィムバリュク(バス)
ヴォーデモン伯爵…アルノルト・ルトコフスキ(テノール)
ロベルト…アンドレイ・ジリホフスキ(バリトン)
エブン=ハキア…ヴィート・プリアンテ(バリトン)、他

パリ・オペラ座合唱団、児童合唱団
パリ・オペラ座管弦楽団
アラン・アルティノグリュ(指揮)

演出・装置:ドミトリー・チェルニアコフ














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