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謹賀新年、アンデルジェフスキ、ショパン

2013.01.04 - ショパン

cho


ショパン アンデルジェフスキ(Pf)





あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。


おそくなりましたが・・・。



新年の初聴きは、アンデルジェフスキのショパン曲集。
マズルカ、ポロネーズ、バラードからの抜粋で、陰影に富んだ選曲である。

演奏が凝っている。テンポをじっくりとゆっくり目にとり、一音一音を注意深く粒だてている。これでもかというくらいに、慎重に音を研ぎ澄まさせている。ロマンの匂いが濃い。マズルカやポロネーズといった音楽が、いつも聴くときとは一味違った装いで迫ってくる。その装いは、ルービンシュタインはもちろん、リヒテルやミケランジェリ、あるいはポゴレリチとも違った独特のもので、新しさを感じる。これはなかなかインパクトのあるショパンだ。

ワタシも今年はこの演奏のように充実した仕事をしたいものだ。



2003年6月、イングランドでの録音。









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Comment

迎春 - yoshimi

新年おめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します。

オープニング記事がアンデルジェフスキのショパンというのは意外でしたね~。
このCDは持っていませんが、EMIのプロモーション映像は見ました。
英雄ポロネーズの演奏だけ聴きましたが、独特のものがありますね。少し引きずるようなテンポ感とゴツゴツしたタッチに、あまり力強くも華やかにも弾いていないところが、普通とは違った演奏のように感じました。
アンデルジェフスキはポーランド人なので、ショパンの音楽に対しては彼なりの拘りがあるのでしょう。
2013.01.05 Sat 10:57 URL [ Edit ]

yoshimiさん、こんにちは。 - 管理人:芳野達司

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い申し上げます。

アンデルジェフスキのショパン、去年年末から聴き続けていたのです。
そうそう、ことに「英雄ポロネーズ」は独特ですね。ひとつひとつの音を味わうようにゆっくりと弾いていて、決して華やかなものではありません。ちょっと陰鬱な英雄ポロネーズです。
アンデルジェフスキはポーランド人でしたか(←知らなかった)。なるほど、こだわりの演奏です。
2013.01.05 11:12

補足です - yoshimi

正確に言えば、アンデルジェフスキの両親はポーランド人とハンガリー人で、彼はワルシャワで生まれたそうです。

彼は、バッハと、同じポーランドのシマノフスキは昔から得意にしていたので、ロマン派のショパンを弾くというのは私にはとても意外でした。
でも、よく考えれば、ポーランドで生まれ育ったのなら、ショパンがレパートリーに入っていて当然ですね。
彼の解釈は個性的・独創的なところが多いですから、ショパンでもありきたりの演奏にならないのが彼らしいところです。

Youtubeのライブ映像を見ると、ショパンでもバッハを弾くときと同じような手の形と指の動かし方をしているようにも見えるので、タッチが独特なのはそういうクセが出ているのかもしれません。

ご参考までに、彼のインタビュー記事がありました。
http://blog.yoshikoikuma.jp/?eid=150155
2013.01.06 Sun 00:04 URL [ Edit ]

ありがとうございます。 - 管理人:芳野達司

yoshimiさん、こんにちは。
そうでしたか、アンデルジェフスキのピアノは深みがあるので気に入りました。こういうショパンを弾くひとは、いそうでいないですね。
インタビュー記事のご紹介、ありがとうございます。拝読させていただきました。彼は努力家なのですね、こういうことを知って聴くのは、また格別な味わいがあります。
2013.01.06 19:39
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