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ラサールSQ、ハレル、シューベルト"弦楽五重奏曲"

2016.10.23 - シューベルト

ma

 

ラサール弦楽四重奏団とリン・ハレルの第2チェロで、シューベルトの弦楽五重奏曲を聴く(1977年12月、ハノーファー、ベートーヴェン・ザールでの録音)。

この曲は、シューベルトの後期のなかでも最強の音楽であると思っており、もっとも好きな曲のひとつ。
このCDはユニオンでだいぶ前に購入したものだが、もったいないので、しばらく寝かせておいた。
ようやく時期が到来し(?)、おもむろに封を開ける。

全体を通じて、とても丁寧な演奏である。テンポや強弱の変化は流れを損なわない程度につけられており、自然。音楽に対する愛情を感じないわけにいかない。

1楽章の出だしから、そうっと入る。テンポはゆっくり目であり、ひとつひとつの音符を愛撫するかのように扱っている。ラスト近くで短調になり一瞬の嵐が訪れる。間のとり方が絶妙。やはり、おそろしい音楽。
アダージョの2楽章は、どの演奏でも浮世離れした味わいがある音楽で、これもそう。テンポは中庸。激情的な2部は楽器が滔々とうねっており、胸が熱くなる。3部は弦のあたたかな音色が心地よい。
3楽章は、熱狂的なスケルツォ。ここでも彼らはむやみに飛ばさず、折り目正しい抑揚をつけて弾いている。2挺のチェロが重厚な効果をあげている。トリオは表情豊か。そのぶん、幽玄さは薄いか。
4楽章はアレグレット、弾けるような第1主題も素敵だが、メランコリックな第2主題こそ、メロディ・メーカーとしてのシューベルトの面目躍如だろう。5つの楽器がほろほろと分離して聴こえる。

ラサール四重奏団の演奏では、ベートーヴェンの後期が印象的で、わりと鋭角的な演奏をする団体だと認識していた。このシューベルトを聴くと、切り口はなかなか鋭いが、饒舌すぎない。バランスがいいと感じられる。西洋音楽史上に燦然と輝く星に、真正面から向き合っていて潔い。


ウォルター・レヴィン(第1ヴァイオリン)
ヘンリー・メイヤー(第2ヴァイオリン)
ピーター・カムニッツァー(ヴィオラ)
ジャック・カースティン(第1チェロ)






ma
 
駐車場。








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