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レーゼル、ケンペ、R・シュトラウス「パンアテネの行列」

2018.02.03 - R・シュトラウス

ma



 
レーゼルのピアノ、ケンペ指揮シュターツカペレ・ドレスデンの演奏で、R・シュトラウスの「パンアテネの行列」を聴きました(1976年1月、ドレスデン、ルカ教会での録音)。


この曲は左手のピアノのための交響的練習曲という位置づけです。最初それを知らないで聴いたら、例によって普通に両手のための曲だと感じていました。
旋律がまるでラフマニノフのようにこってりと甘いため、そのあたりシュトラウスの初期の作品なのかなと思いきや、作品番号は74で作曲年代は1926年頃とある。老境にさしかかる頃ですね。でも、コミカルな味付けもふんだんにあって、気軽に聴ける音楽です。

レーゼルのピアノは、相変わらず硬筆の楷書書き。そのなかから淡い情感が立ちのぼっていて、素敵なピアノです。
ケンペのドレスデンは弦楽器を中心に、しっとりとした厚い音色をおしみなく響かせています。






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パースのビッグムーン。















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Comment

珍しい録音です - yoshimi

こんにちは。

シュトラウスの「家庭交響曲余録」と「パンアテネの行列」は、演奏も録音もほとんどされないない曲ですが、あのヴィトゲンシュタインが依嘱してできた曲なんですね。

「家庭交響曲余録」はほとんど高音域で弾いているので、旋律の厚みと色彩感が薄くて、片手で弾いているのがわかるような曲です。
「パンアテネの行列」の方は、低音から高音まで幅広く使っているので、両手で弾いているように聴こえますね。

有名な「ブルレスケ」をレーゼルは録音していませんが、こちらは両手で弾くので、色彩感も量感も豊かで華やかな曲ですね。
レーゼルの話では、旧東独時代は、演奏者の希望とは関係なく、カタログとして重複しないように、レーベル側がどの曲を誰が演奏するか指定していたそうです。
2018.02.03 Sat 14:18 URL [ Edit ]

初めて聴きました。 - 管理人:芳野達司

yoshimiさん、こんにちは!

「家庭交響曲余録」と「パンアテネの行列」は、ヴィトゲンシュタインの委嘱なのですか。どおりで左手なわけですね。
「パンアテネの行列」はなんとなく若々しい雰囲気の曲なので、シュトラウスの習作かと思ったら違いました。ときおり聴こえる甘いメロディーがおいしいです。
「ブルレスケ」は違うピアニストですね、そこは残念です。
こういう曲は、こうしたボックスでないとなかなか聴きません。出あわなければ、一生聴かなかったことでしょう。そういう意味で、これも縁だなあとしみじみ感じます。
2018.02.03 17:45
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