

東京二期会による、ヴェルディ「運命の力」公演に足を運びました(9月6日、新国立劇場オペラパレス)。
このオペラを観るのは初めてだし、全曲を通して聴いたこともなかったので、モリナーリ・プラデッリ指揮によるCDを聴いて予習。アルヴァーロはオテロに匹敵するくらいヘビーな役だと伝え聞き、そう言われるとデル・モナコの歌唱は、よりパワフルに感じました。
実際に聴いてみるとたしかに。第2幕以外はほぼ出ずっぱりだし、感情起伏の大きな場面が多い。半世紀前のアメリカ車のような出力と言ったら語弊があるか。対するドン・カルロはバリトンで、こちらもずいぶん出番が多い。でも、どちらも最後まで息切れすることなく歌い抜いたのは見事。
ふたりの間柄はまったく違うものの、「ドン・カルロ」の題名役とロドリーゴとの、熱い友情が沸騰するような二重唱を思い起こさずにいられませんでした。
昔から好きな「ラタプラン」を生で聴くことができたのも嬉しかった。戦車の砲台に跨って歌うのは大変だったと思うけど。
端的でわかりやすい演出もよかった。全体を通して期待を超えるほど面白く、時の経つのを忘れました。
指揮:八嶋恵利奈
演出:サー・デヴィッド・パウントニー
カラトラーヴァ侯爵/グァルディアーノ神父:後藤春馬
レオノーラ:イ・スンジェ
ドン・カルロ:小林啓倫
ドン・アルヴァーロ:小原啓楼
プレティオジッラ/クッラ:花房英里子
メリトーネ:室岡大輝
村長:鹿野由之
トラブーコ:市川浩平
軍医:植田雅朗
合唱指揮:根本卓也
合唱:二期会合唱団、新国立劇場合唱団、藤原歌劇団合唱部
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
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