
寺岡清高指揮 新交響楽団の演奏会に足を運びました(10月13日、東京芸術劇場コンサートホール)。
今年は芥川也寸志の生誕100年ということで、この日は2曲取り上げられました。
「トリプティーク」は艶々した音がじつに美味であり、グリーグやニールセンの愛らしい弦楽合奏作品を想起しました。
「交響管弦楽のための音楽」は、朗々とした旋律に打楽器が細やかな味わいを添えて、色鮮やか。
ベートーヴェンも聴きごたえがありました。
2曲とも、9名のコントラバスによる土台の上、キビキビとした足どりで清冽な輝きを放ち、眩しかった。ことに5番の終楽章における、力強くて凛とした佇まいに目頭が熱くなりました。
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