スークのヴァイオリン、パネンカのピアノで、ベートーヴェンのヴァイオリンソナタ9番「クロイツェル」を聴きました(録音年月不明)。
学生の頃は、スークと言えばスークトリオしか知らず、よってソロで活躍している奏者のイメージはありませんでした。何というテイタラク。
そして、彼の弾くソナタやコンチェルトを聴き始めたのは、ようやっとこの10年のこと。
挽回のなかの一枚がこれになります。
録音の残響が少ないようで、音色がいささか乾いており、生々しい。
滑舌がハッキリしていて、勢いよく弾き切っているところは、いかにも血気盛んなベートーヴェン中期、といった感じがします。
鍛錬の賜物であろう、端正な音色と実直なテンポは、聴いていて安心します。
パネンカはときおり真珠のような響きを聴かせ、美しい。
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